
口唇炎は、様々な原因により口唇つまり唇が炎症を起こしたもので、腫れや痛みを引き起こすこともあります。接触性口唇炎、剥脱性口唇炎、日光口唇炎、肉芽性口唇炎などの種類がありますが、今回は、剥脱性口唇炎の原因や症状、治療法、治療薬について見ていきましょう。
原因は?
剥脱性口唇炎の原因は、はっきりとは分かっていませんが、剥脱性口唇炎の原因としては、まず、栄養バランスの崩れによるビタミンB2・B6の欠乏やビタミンEや植物油の過剰摂取が考えられています。ビタミンEや植物油の過剰摂取によって末梢血管に何らかの障害が発生し、それが原因となり剥脱性口唇炎を発症してしまいます。
また、季節の変わり目に多いことから過度のストレスや過労も影響しているのではないかと考えられています。ゆっくりと休養を取って心身ともにリラックスしてストレスを溜めないようにすることも大切です。さらには、唇の乾燥、合わない化粧品や石鹸などの使用が原因で剥脱性口唇炎になるケースもあります。
症状は?
剥脱性口唇炎は、上下の唇に「かさぶた」や「落屑(皮めくれ)」ができる病気で、唇全体に起こってきます。剥脱性口唇炎の特徴は、かさぶたを自分で剥いでしまい、再びかさぶたや落屑をくり返すため、やっかいで治りにくいところにあります。
子供に多いのも特徴の1つですが、大人に見られることもあります。子供が舌なめずりをすることで、唇の周囲に円形状に赤く見られる「舌なめずり皮膚炎」も剥脱性口唇炎の典型的なものです。
剥脱性口唇炎は、かゆみや痛みといった症状はなく、それ故に剥脱性口唇炎になった最初のころは、なんか唇が少し乾燥しているのかな程度に考えてしまい、皮膚科等を受診しないでそのまま経過してしまうというケースが多く見られます。
治療法や治療薬は?
剥脱性口唇炎は繰り返し、なかなか治らない厄介な病気ですが、まずは、患部を清潔に保つことが大切です。
皮めくりなどがあると、ついつい気になって触ってしまいたくなってしまいますが、患部に触らないこと、患部の清潔を保つことは治療において大切なことです。また、保存療法として、清潔にするだけで後は経過観察をしていくという治療法もあります。
一方、対症療法として、口の乾燥からきているときは、口を乾燥させないようにしたり、唇を舐めたり拭きすぎたりしないよう注意をします。
保湿成分として、ワセリンやグリセリンなどの保湿剤をつけることも有効とされています。病院では、症状が重いときには副腎皮質ステロイド剤の外用薬が一時的に処方されることもあります。
まとめ
剥脱性口唇炎は子供に多く、化粧品の使用、唇の乾燥、ストレス、ビタミンの欠乏や過剰摂取といったようにいろいろな原因が考えられています。
治療法はまずは唇を清潔に保つということが大前提で、経過をみる保存療法が行われたりしていますが、唇を保湿するなどの対症療法が行われることもあります。