妊娠中というのは様々な変化が体などに表れるため、非常に疲れやすく、ストレスも溜まりやすい傾向にあります。中でも妊婦さんを悩ませるのが湿疹です。妊娠周期に関わらず、湿疹ができてしまうケースがあります。原因とおすすめの市販薬を紹介していきます。
妊娠中の湿疹について
妊娠中に引き起こされる湿疹は「妊娠性疱疹(にんしんせいほうしん)」、「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」、「妊娠性皮膚層掻痒症(にんしんせいひふそうそうようしょう)」が代表的です。
疱疹は水ぶくれのようなもの、痒疹は痒みを伴う皮膚の赤み、掻痒症は発疹はないものの痒みをムズムズと感じるものです。
原因についてはホルモンバランスと関連性があると言われていますが、はっきりとしたことは解っていません。
妊娠中に湿疹などの異常があった場合は、主治医と相談して処方薬を出してもらうことが一番の方法なのですが、人によっては処方薬では全く効果がないこともあります。
そのときに市販薬を使ったら効果があったというケースもあります。どのようなタイプの市販薬を使うのかは、主治医にアドバイスをもらってから使用するように注意してください。
次に口コミなどで効果があると言われている市販薬について紹介していきます。
ムヒ・キンカンなどの痒み止め薬
ムヒやキンカンは虫さされに効果がある痒み止めの薬ですが、妊娠中の湿疹に効果があることもあります。
最近では、臭いも気にならないタイプのものが販売されていますし、携帯性も優れていることから、割りと人気があるようです。
冷えピタなどの保冷薬
冷えピタは発熱時に使用するものですが、痒みがある部分は熱を持っていることもあります。そこで冷えピタを使ってみたら、痒みが治まったという声もあります。
ただ、冷やしすぎてしまうと、冷えピタの効果が切れたときに酷いかゆみが起きることもあります。
また、冷えピタは本来痒み止めに使うものではないことにも注意しましょう。肌質によっては、炎症を引き起こすこともありますので、使用するときは充分に配慮しましょう。
ラナケインSなど乾燥肌向けの痒み止め
ラナケインSは繊維刺激による痒みや乾燥肌由来の痒みを止めるための薬です。しかし、その低刺激性が功を奏して、妊娠中の湿疹の痒みも治まるケースがあるようです。
局所麻酔成分が配合されているので比較的早く効果を発揮してくれるというのも口コミ人気が高い理由のようです。また、ラナケインSについては、こちらのページでも詳しく紹介しています。
最後に
妊娠中に湿疹ができたからといって、自己判断で市販薬を使うことは絶対にしてはいけません。どのように体質が変化しているのかは分かりませんので、主治医と相談してから使うようにしましょう。
使う時も処方薬では効果がない場合のみに使うようにして、どのタイプなら問題なく使えそうなのかを主治医に確認しておくことが重要です。
そうしないと、どのような形で赤ちゃんに影響が出てしまうのか分からないからです。妊娠中は何かと神経質になりがちですが、それで構わないのです。
大事な赤ちゃんを守るためですから、周囲からのアドバイスを聞き入れる余裕を持つように心がけていくことも大切です。固執せずに、柔軟な対応できるようにしておきましょう。