
生活習慣病のひとつである糖尿病。軽いうちは症状が現れることも少なく、知らないうちに進行してしまう怖い病気です。糖尿病は、食事との関係が非常に深いとされています。今回は、糖尿病と食事制限について、わかりやすく解説していきたいと思います。
糖尿病はどんな病気なの?
私達のカラダは、食事をするとでんぷんなどの糖質が胃や腸を通って分解され、腸でブドウ糖に変化します。ブドウ糖は腸壁から血液中へ流れていきます。
健康な人の場合、血液中へ流れ出たブドウ糖はすい臓から放出されたインスリンが筋肉や肝臓へ取り込んで消費され、血糖値が下がります。
しかし、インスリンの働きが悪くなると、ブドウ糖が血液中に流れ出たままになってしまい、血糖値が高くなってしまいます。このような状態が長く続くと、全身に様々な症状が現れてしまいます。
つまり、糖尿病とは、何らかの原因でインスリンの働きが悪くなって血液中のブドウ糖が増える状態のことをいうのです。
糖尿病には食事制限が必要?
食事制限というとキツくて苦しいことだと考えがちですが、健康な状態でも常に必要なことです。私達はいつも身体を動かせるだけの十分なエネルギーと栄養を摂らなければなりません。
しかし、食べ過ぎてしまうと、過剰なエネルギーは血糖値の上昇を招いてしまいます。糖尿病はインスリンの分泌の不足によって起こります。
そのため、乏しいインスリンを節約して肥満を解消し、インスリンの効果を高めるためにも食事療法は重要になります。
食事療法の基本は?
食事療法の基本は、体格、標準体重、身体の活動量に応じて必要なエネルギーを摂取することになります。肥満していれば、標準体重を維持できる最小限のエネルギーまで制限する必要があります。1日の適正なエネルギー摂取量は次のように決められています。
- 「標準体重(kg)」=「身長(m)」×「身長(m)」×「 22 」
【適正エネルギー算出方法】
- 軽労働=標準体重(kg)× 25〜30 cal
- 中労働=標準体重(kg)× 30〜35 cal
- 重労働=標準体重(kg)× 35〜40 cal
これはあくまでも目安であり、肥満者の場合はさらに厳しいエネルギー制限が必要です。
食事療法の注意点は?
食事療法で最も大切なことは、栄養素のバランスです。食事のバランスを保つには、三大栄養素である糖質、たんぱく質、脂肪を適正な比率で摂取しなければなりません。
適正な比率は以下のようになります。
- 糖質:55〜60%
- たんぱく質:15〜20%
- 脂肪:20〜25%
その他にもビタミンやミネラル、食物繊維なども十分に摂取することも大切です。糖質を極端に減らすダイエットや、食事そのものの回数を減らすような食事制限はよくありません。食事は量的にも時間的にも、規則的に摂取することが必要です。とくに糖尿病の薬を服用している場合は注意が必要です。
まとめ
糖尿病とうまく付き合うためには、自分に合った食事療法を行うことが必要です。長く続けることが重要ですので、主治医や栄養士と相談しながら行うようにしましょう。