
鼻中隔は鼻の左右を分ける壁です。本来なら真っすぐ伸び、左右の鼻腔を均等に分けています。しかし、成人の約9割、ほとんどの人は鼻中隔が少なからず曲がっているといいます。
大部分の人は放置しても差し支えないのですが、ひどい鼻詰まりやいびきなどの症状に悩まされている人は「鼻中隔湾曲症」とされます。ここでは、そんな鼻中隔湾曲症とは何かや手術の費用、失敗の可能性についてまとめていきます。
鼻中隔湾曲症とは
鼻中隔は「鼻中軟膏」「篩骨正中板(しこつせいちゅうばん)」「鋤骨(鋤骨)」という3つの骨・軟骨からなります。
骨より軟骨の方が成長スピードが速いので、頭蓋骨が成長する過程で少しずつずれが生じてきます。子供の頃は何ともなかったのに、大人になるにつれ症状が出てくるのはこのためです。
鼻中隔湾曲症の主な症状は鼻詰まりです。鼻中隔が突き出ている方の鼻腔が詰まります。ですので、いつも同じ側の鼻が詰まる人は鼻中隔湾曲症を疑います。その他、頭痛や鼻血、慢性副鼻腔炎などが挙げられます。
手術の費用はどれくらい?
手術自体の費用は3割負担で「20,580円(保険点数で6,860点)」です。それに加え、入院費用が「1日約1万円程度」かかってきます。
鼻中隔湾曲症手術での入院は大体1週間ですので、10万程度用意しておいた方がよいでしょう。(その後の通院等の費用は含みません。)
また、日帰り手術も行っている病院もあります。ご自身のお仕事状況や術後のケア等、医師とよく相談して手術されることをお勧めします。
手術が失敗する可能性は?
手術の難易度は高い方ではなく、手術自体が失敗することは少ないようです。しかし、その後骨が曲がった方向に再成長してしまう場合もあります。それを防ぐためにも、まだ骨が成長している思春期までは手術を控えたほうが良いようです。
手術によって鼻中隔に穴が開いてしまう場合もあります。この場合も、多くは気にしなくてもよいのですが、症状がひどい場合には、再度手術も可能です。
また、手術により骨を削っているので、鼻中隔部分が弱くなっています。顔にボールが当たるなど、強い衝撃を受けると、鼻中隔部分が落ち込んでしまう場合もあります。
加えて、薄くなった鼻中隔が、脳の重みに耐えられず鼻がへこんでしまうこともあります。この場合も再手術は可能ですが、医師とよく話し合い、信頼のおける施設での手術をお勧めします。
まとめ
鼻中隔はほとんどの人で曲がっています。しかし、大きく湾曲してくると鼻詰まりや慢性副鼻腔炎などの症状を引き起こしてきます。鼻中隔湾曲症の根本的な治療は手術です。
手術も日帰り手術から1週間の入院と病院によって様々です。術前術後のケアや費用の問題、ご自身のライフスタイル等、医師とよく相談し、納得した上で手術をされるのがよいでしょう。