今年も風邪や花粉の季節が近づいてきました。つらい鼻水や鼻づまりを思うと、春が来るのを手放しでは喜べませんよね。その時期だけで終わると良いのですが、これがいつまでも続くと慢性鼻炎になってしまうこともあります。今回はそんな慢性鼻炎にはどんな原因があるのか、調べてみました。
慢性鼻炎のタイプ
慢性鼻炎には二つのタイプがあります。そのタイプ別に特徴的な鼻づまりの症状を見てみます。
慢性単純性鼻炎
鼻の粘膜が慢性的に赤く腫れている状態をいいます。鼻づまりは片側のみ、あるいは左右交互に起こります。
慢性肥厚性鼻炎
鼻の粘膜が慢性的に厚くなった状態をいいます。両方の鼻がつまって呼吸しにくくなります。
鼻づまりのしくみ
ここでは、数日で治るはずの急性鼻炎・鼻風邪が、慢性鼻炎に移行するプロセスを簡単に紹介しておきます。
初期段階
急性鼻炎の時点で、何らかの理由でウイルス感染を起した場合。水性または少し粘りのある鼻水が、農の混じった鼻漏(びろう)に変わります。
中期段階
急性鼻炎の治療の際に、鼻詰まりをとるために用いる血管収縮薬で鼻の粘膜の腫れは引くが、しばらくすると炎症が再び起きます。
これは自己判断で市販薬を使った場合に起きやすいです。また、片側だけの鼻詰まりは、慢性単純性鼻炎と呼ばれます。
末期段階
血管収縮薬を炎症に向けて噴霧しても治らず、更に腫れがひどくなり、逆に鼻詰まりが悪化して慢性性肥厚鼻炎となり、両側の鼻が同時に鼻詰まりを起こす状態です。
原因一覧
慢性鼻炎の原因はいくつかありますが主なものは、風邪や花粉症などによる合併症になります。その原因を一覧にまとめてみました。
- ウイルスや細菌に感染して急性鼻炎を繰り返したり長引いてしまった場合
- 花粉やハウスダスト、ダニなどが原因でアレルギー性鼻炎を長引かせて発症した場合
- 市販薬に多い血管収縮薬の点鼻薬を乱用した場合
- 鼻中隔湾曲症によって粘膜が腫れた場合
- 化学物質や物理的な刺激による場合
- 降圧剤や末梢血管収縮薬の副作用
- 空気の乾燥や冷気
検査と治療
鼻水や鼻づまり、鼻が喉にまわる、においや味がわかりにくいなどの症状が続くようなら早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。病院へ行くとまず鼻の中の状態を鼻鏡という機械を使って診察します。
慢性鼻炎は風邪や花粉症などが原因になることが多いので、喉の奥の炎症の有無や、鼻汁を採取してアレルギー反応があるかどうかを調べたりします。
その他にも、副鼻腔炎などを併発している場合もあるので副鼻腔のレントゲン撮影、鼻咽腔ファイバーなどで鼻の中を詳しく診る検査をすることもあります。
原因によって治療は異なりますが、基本的な治療はステロイドスプレーの定期的な使用になります。
それに加えてアレルギーが原因ならば抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服、細菌が原因ならば抗生剤や抗炎症薬などが処方されます。
最後に
鼻づまりを放置すると、鼻の粘膜の状態が悪くなり慢性鼻炎に移行して治りにくくなります。たかが鼻づまりだと軽く考えずに耳鼻咽喉科で適切な治療を受けるようにしましょう。
