
みなさんは脳梗塞と脳卒中、どちらも聞いたことはあると思いますが、その違いをご存じでしょうか。同じ脳の病気ですが、内容は異なります。今回は、そんな脳梗塞と脳卒中の違いを知り、予防に活かしましょう。
脳梗塞とは
まず、脳梗塞ですが、実は脳卒中の1つでもあるのです。脳卒中とは脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管が破れて出血する脳出血やくも膜下出血などの総称です。
日本では現在死亡原因の第4位を占めるほど、年々増えている病気です。さらに寝たきりになる原因としては、心臓病やパーキンソン病、高齢化にともなう衰弱などあらゆる原因のなかで最も多く、27.7%も占めています。
脳卒中のなかでも、112.9万人という全体の4分の3を占めているのが、脳梗塞です。脳梗塞は先ほども少しふれましたが、脳の血管が詰まってしまう病気です。脳には全身が機能するために、たくさんの血液と栄養が必要です。
しかし、この道である血管が詰まることで、脳へ必要な血液供給や栄養が送られなくなり、脳の機能が低下してしまうのです。脳梗塞を引き起こす原因は主に以下の3つが挙げられます。
- 血栓性
- 塞栓性(そくせんせい)
- 血行力学性
1と2は地の塊である血栓ができることで、血管が詰まることで脳梗塞につながります。3はもとも狭くなっていた血管に脱水症状や血圧低下が加わることで、野の血流量が低下することで生じます。
脳卒中とは
一方、総称である脳卒中には脳梗塞のほか、脳出血とくも膜下出血なども含んだ脳の神経細胞が壊死する病気全般を指します。脳出血は脳の中の細かい血管が破れて出血することによって起こります。
このことにより、意識障害や運動麻痺、感覚障害などを引き起こします。血のかたまりである血腫が大きくなると脳浮腫によって頭の中の圧力が高くなり、脳ヘルニアによって死亡することもあります。
また、くも膜下出血は、脳の表面を覆う4つの膜の下から2番目にあるくも膜の下に出血がある状態を指します。血管がふくらんでいる状態である動脈硬化によって引き起こされます。かつて経験したことのないような痛みをともなう頭痛があらわれることが多いといいます。
2つの違いは?
脳梗塞と脳卒中それぞれの機序や原因をみてきました。2つの大きな違いは「脳梗塞は脳卒中の1つである」という点です。
脳へ栄養や血液を送る血管が詰まることによって起こるのが脳梗塞。そして、脳梗塞のほかにも、脳の中で出血が起きる脳出血や、くも膜下で出血がおこるくも膜下出血を含む、脳の神経細胞が機能しなくなる病気全般を指す脳卒中。
脳梗塞も、脳出血やくも膜下出血なども、体のあらゆる動きをつかさどる神経をもつ脳へのダメージです。現在では発症後早めの治療を行うことや、発症後1~2か月後の回復期に行うリハビリなどで身体機能も取り戻せるようにはなりました。
しかし、冒頭に見た死亡率からも、決してあなどれない病気です。脳梗塞も脳卒中も、生活習慣を改善することで大いに防ぐことができます。
そのためにも、脳卒中の原因となる、肥満、糖尿病、動脈硬化の予防が大切です。これらの元となる、過度な飲酒や喫煙、暴飲暴食、栄養バランスの偏りを改善することが必要です。
まとめ
なってからでは危険な脳梗塞を含む、脳卒中。発症してしまったら早めに病院に行くのはもちろん大切ですが、健康なうちから予防に努めることがなによりです。
お酒や喫煙は、健康なうちはなかなかやめる気が起きないかもしれませんが、死は誰にでも必ず訪れます。脳の病は身体能力を奪われたりと不自由なことが続きつらいものです。今のうちから予防の大切さをどうか覚えていてくださいね。