妊娠するとホルモンのバランスが崩れて、カンジダに感染しやすくなります。ここでは、妊婦がカンジダになった時の症状と胎児への影響について見ていきたいと思います。
原因一覧
- 下着によるかぶれ
- 体調が不安定になりやすい
- 精神的に不安定になりストレスが溜まりやすい
- 膣内が酸性からアルカリ性になる
- 妊娠することでおりものが多くなり不衛生になる
一度完治しても、妊娠初期から、つわりによる食事の偏りで栄養不足になったり、睡眠不足が続いたりといったことが原因となって、再発しやすくなります。
「栄養のあるものを食べて、睡眠をしっかりと取り、体力をつけること」が大切です。また、心にゆとりを持つようにして、ストレスを溜めないようにしましょう。
症状一覧
おりものの増加
おりものは透明でサラサラした状態から、酒かすやカッテージチーズのような白くてボロボロした状態に変化します。また、おりものの量も増えるようになりますが、臭いはありません。
外陰部の痒み
我慢が出来ないほどの痒みがあり、腫れあがることがあります。痒みを感じてかいてしますと、症状が悪化して、下着が擦れるだけでも痛くなる様になるので、注意しましょう。
排尿時の痛み
発症によって痛みがない場合もあります。
カンジダ中の出産
出産は普通分娩の予定を帝王切開に変更することはありません。場合によっては、感染止めの点滴を打ちながら出産することがあります。
胎児への影響
出産時までに完治していれば影響はありません。しかし、出産時に完治していないと影響が出る場合があります。
出産時に胎児が産道を通る際にカンジダ真菌に感染する可能性があります。感染すると胎児の口内や股が白くなる「鵞口瘡(がこうそう)」や皮膚炎を発症してしまい、オムツかぶれがひどくなることもあります。
鵞口瘡も皮膚炎も治療が必要になります。(生死に関わる訳ではなく、薬を塗って治療をしたら治るので、あまり神経質にならないようにしましょう。)
妊娠後期にカンジダを発症した場合は、早目の完治が必要です。妊娠中でもカンジダは再発しやすいです。
治療法
膣内に「抗真菌剤(錠剤)」を入れます。効果は1-2週間ほどで現れます。
ただ、症状がなくなったからと自己判断で治療をやめると再発する可能性があります。必ず医師の指示があるまで治療をしましょう。
体調が良くなると、免疫力が高くなるため自然治癒することがあります。しかし、妊娠中の膣内の状況は自然治癒しにくい状態のため、病院で受診する必要があります。
まとめ
妊娠中の場合は、胎児への影響が気になるところですよね。ですが、妊娠中に発症しても、出産までに完治すれば心配はいりません。ですので、妊娠中に発症した場合でも、慌てずに出産までに治すようにしてください。