
自律神経のバランスが乱れると、身体的にも精神的にもいろいろな症状がでてきます。それを改善する方法の1つが薬物療法です。薬物療法には、副作用も伴いますが、上手にコントロールできると症状の改善が期待できます。ここでは、自律神経失調症の治療薬について紹介していきます。
自律神経調整剤
自律神経である交感神経を副交感神経のバランスを安定させるために内服をします。具体的には、グランダキシンという薬があります。
自律神経末梢作用薬
自律神経失調症で、身体の特定の場所に出た症状を改善させるために使用されます。その中でも頻脈などの循環器症状に対しては、ベータアドレナリン受容体薬を用います。腹痛や下痢、頻尿などの消化器、泌尿器症状に対しては副交感神経遮断薬、また低血圧などに対しては交感神経興奮薬が使用されます。
精神安定剤
精神安定剤は、抗不安薬とも呼ばれます。自律神経の乱れから精神状態の問題が多い場合、ストレスが多い場合に使用します。筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせる、不安や緊張感を取り除くお薬です。
抗不安薬の中にも、少し眠気を誘う薬もあり、眠気を得るために使用されることがあります。不安の強弱により、薬が決まってきますが、具体的には、リーゼ、セレナール、メイラックス、デパス、レキソタンといったお薬があります。
ビタミン剤
ビタミンA・B群・C・Eは自律神経のバランスを整える働きがあるといいます。ビタミン剤は副作用があまりないので、安心して飲める薬の1つです。
ホルモン剤
更年期にある女性は、女性ホルモンの低下から自律神経のバランスが崩れやすくなっている状態です。そのために更年期が原因として考えられる場合は、まずホルモン剤を投与して自律神経のバランスの安定を図ります。エストロゲンやテストステロンが処方されます。
睡眠導入剤
ストレスがあると眠りの質が悪くなります。しかし眠りの質が悪いと、更に自律神経のバランスを崩してしまうことに!そのため睡眠リズムを整えるために睡眠導入剤を使用することがあります。マイスリーやアモバン、レンドルミンなどが処方されます。
まとめ
自律神経失調症の症状は、いろいろなものがあり複雑です。それに合わせて処方されると薬の数が多くなることもあります。薬の安全性は確認されていますが、副作用のあるものもあるので、内服するときには自分の体調の変化に注意しましょう。また定期的に病院を受診して、薬の評価をしてもらうことが大切です。