
鼻水・鼻づまりなどのツラい症状を引き起こすことで知られているアレルギー性鼻炎。今回は、そんなアレルギー性鼻炎の症状と治療法についてまとめていきます。花粉症もアレルギー性鼻炎の1つになりますので、花粉症持ちの方にもおすすめです。
目次
発病のメカニズム
一般的にアレルギーとは、体内に侵入した異物を取り除こうとして、身体の防御システムが働き過敏症状を引き起こすことで発症します。
アレルギー性鼻炎の場合、花粉・ハウスダスト・ダニ・動物の毛などがアレルゲン(アレルギーの原因)となります。それでは、発病のメカニズムを見ていきましょう。発病までは、3つのプロセスに分けることができます。
プロセス I
アレルゲンが体内に入ると、マクロファージ(異物を食べる細胞)がそれを食べます。そして、その情報をリンパ球に伝達します。
リンパ球はアレルゲンを異物と認識し、次に体内に入ってきた時にすぐ攻撃できるように抗体を作ります。この抗体が、血液や粘膜内部にある肥満細胞に付着します。
プロセス II
再びアレルゲンが体内に入ってくると抗体の付着した肥満細胞の表面で、アレルゲンと抗体は鍵と鍵穴のように結合します。これを抗原抗体反応と呼びます。
プロセス III
これが引き金となり、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンは、知覚神経を刺激して鼻水やくしゃみを引き起こし、ロイコトリエンは鼻粘膜の血管を刺激して鼻づまりを引き起こします。
症状一覧
くしゃみ
くしゃみは、鼻の中に混入した異物を排出しようとする反応です。
鼻水
水様性の透明でサラサラとした鼻水が見られます。色が着いていたり、粘り気があったりする場合は他の病気が原因の可能性があります。
鼻づまり
鼻の粘膜が腫れてしまい、空気が通過できなくなっている状態を言います。
その他の症状
目や喉、皮膚などが炎症を起こすこともあります。症状が目に出た場合、涙が出たり、痒みが生じたり、白目や瞼が赤くはれ上がります。
治療法一覧
アレルゲンを除去する
アレルギー反応を起こさせないためにアレルゲンを除去しましょう。ここでは、花粉・ダニ・動物の毛の取り除き方を紹介します。
花粉
- 外出時には、マスク・メガネを着用しましょう。
- 外出後は玄関先で上着を脱ぎ、衣服についた花粉を払い落としましょう。
- 外出後は洗顔・手洗い・うがいを習慣にしましょう。
- 屋内にいる時は、しっかりと戸締りをしましょう。
ダニ
- 最低でも3日に1回は床の掃除をしましょう。(ダニの糞・死骸を除去できます。)
- 寝具は、天日干しにしたり、掃除機を使ったりして、清潔を保ちましょう。(枕も大時!)
- 脚の長いベッド(床から30cm以上)を使うとダニの影響を受けにくくなります。
- 換気を頻繁に行い、加湿器を使わないようにしましょう。
動物の毛
- ペット(ネコやイヌ)の場合は、週に1度は体を洗ってあげましょう。
- こまめに部屋の掃除をし、動物の毛が落ちていないようにしましょう。
薬物治療
一般的に軽症状に対しては、病型に関わらず、第二世代抗ヒスタミン薬または化学伝達物質遊離抑制薬を選びます。眠気、口の渇きなどの副作用がなければ、即効性のある第一世代抗ヒスタミン薬を服用してもよいでしょう。
特異免疫療法
薬だけで症状が改善されない時に用いられる治療法です。原因となっているアレルゲンの抽出液を皮下に注射し、アレルゲンに対する免疫力を高める治療法です。
治療に要する時間は、2-3年と非常に長いですが、長期的な症状の改善・完治を期待できる唯一の方法になります。
手術療法
鼻腔の形に異常があって症状が改善されにくい人、鼻の粘膜の腫れがひどいために薬物療法等では鼻づまりが治らない人には手術療法が効果的です。
鼻粘膜を切除する手術、電気で鼻粘膜を焼く手術、レーザー照射で鼻粘膜のアレルギー反応を和らげる手術などがあります。
特にレーザー手術は、出血や痛みがほとんどなく、日帰りで行えるのでおすすめです。ただし、レーザー手術の効果は1-2年のみです。
最後に
今回は、アレルギー性鼻炎の症状と治療法について解説してきました。治療法としては、「アレルゲンを除去する」など、明日からでもできるものがあります。アレルギー性鼻炎で困っているという方は簡単なところから始めてみてください。