クシャミ、鼻水、鼻づまりは風邪の特徴的な症状です。しかし、今では花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状と言われる方が一般的になってきています。
花粉症の患者さんは全国で約2000万人以上いると言われています。アレルギー性鼻炎の原因は花粉ばかりではないので、それ以上の人々がつらい鼻症状に苦しんでいます。
アレルギー性鼻炎の基本的な治療は薬物療法になりますが、その他にも手術という方法もあります。今回は、このアレルギー性鼻炎の手術について調べてみました。
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダスト、ダニなどの原因物質のアレルゲンが鼻の粘膜に付いてアレルギー反応を引き起こしてしまう疾患です。
主な症状は「クシャミ、鼻水、鼻づまり」ですが、ひどくなると口呼吸になって口が乾いたり、においや味がわからなくなったり、睡眠障害が現れたりします。
アレルギー性鼻炎はアレルゲンの性質によって通年性と季節性に分けられます。
手術について
花粉症を含むアレルギー性鼻炎に対する治療法のひとつとして手術があります。最近よく知られてきたものが、レーザー手術です。
基本的には、鼻づまりがひどく薬では効果がないという人、1年を通して症状がある人、多種の花粉に反応する人などが手術の対象になりますが、生活していく上で支障があるからなど、本人の強い希望でも行う場合があります。
手術方法一覧
レーザー治療
下鼻甲介粘膜がアレルギー反応を起こす場所なので、その部分をレーザーで焼灼します。片側約10分程度なので両側でも20分、準備時間を含めても1時間以内でできます。痛みや出血はほとんどないので、日帰りが基本になります。
費用は手術のみは3割負担で8,730円ですが、その他に診察料や麻酔や手術薬剤などがかかるので1万円から2万円くらいとみておけば良いでしょう。
レーザー治療は原則として1回ですが、効果が不十分な場合は2-3回の追加照射を行います。効果はずっと続くものではなく、2年が平均的な持続時間になります。効果がなくなればまたレーザー治療を行うこともできます。
アルゴンプラズマン凝固法
この手術はAPCにより鼻の粘膜を焼灼して、凝固変性させることでアレルギー反応を起こしにくくする手術になります。
特に鼻づまりに効果がありますが、変性した粘膜は徐々にもどってしまうので数年後には手術の効果がなくなります。しかしこの手術も繰り返して行うことができます。
費用は両側の手術のみの3割負担で5,000-6,000円くらいになります。
ヴィディアン神経切断術
「後鼻神経切断術」とも呼ばれ、レーザー治療などが無効の重症アレルギー性鼻炎の人が対象になります。
内視鏡下で行い、鼻の自律神経のひとつである後鼻神経を切断する手術になります。ここを切断することで鼻汁の分泌が消失します。
神経は切ったままにしておくと再び再生してくるので、軟骨で蓋をする処置もします。約9割の人に効果がみられます。費用は3割負担で約8万円〜で入院日数などによって変わってきます。
手術を数回行う場合も…
ヴィディアン神経切除術を除いたアレルギー性鼻炎の手術は、効果期間が存在しています。個人差や手術方法によって変わってきますが、1年から3年ほどで効果がなくなってしまうことが多くあります。
その場合は、再び同じ手術を受ける必要があります。レーザー治療で効果が無い場合は、高周波凝固術に変更して行なわれることもあります。
最後に
簡単に紹介してきましたが、アレルギー性鼻炎の手術について詳しく知りたい方は、かかりつけの耳鼻咽喉科の先生にお尋ねください。
自分に合った手術方法を教えてくれるはずです。これから始まる花粉の季節を上手に乗り超えていきたいですね。
