急性胃腸炎になってしまった!特に食品関係のお仕事に従事しておられる方にとっては仕事を休んだ方がいいのか悩みますよね・・・。意外と知らない急性胃腸炎の潜伏期間や感染経路についてお話しします。
また予防策もお話ししますので、これからノロウイルスやロタウイルスが流行する夏場になりますので、きちんとした知識を持って、感染拡大を防いでください。
潜伏期間
病原体により異なりますが、成人では1~3日程度とされています。有症期間は成人で平均24~48時間とされているため、適切な処置を行えば2日程度で症状が治まります。
小児では有症期間は平均5~6日とされていますが、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状場合もあります。乳児の場合はけいれんを起こす事もあり、注意が必要です。
感染経路
主な感染経路は人から人への経口感染です。ロタウイルスの感染力は非常に強く、感染者の便1ml中には1億個以上のウイルスが混入しているとされています。人から人への感染では、10個以上のロタウイルスがあれば感染してしまうともいわれています。
また、嘔吐物にもロタウイルスは含まれるといわれています。それらを処理する際に、ウイルスが手を介して口の中に入ることで二次感染を引き起こします。
ノロウイルスの感染経路はロタウイルス同様のほかに、ノロウイルスが蓄積された牡蠣などの貝や井戸水を摂取することによって感染するケースがあります。また、処理が適切でないと、乾燥後にウイルスが空気中に漂い、空気感染を起こすこともあるので注意が必要です。
ウイルスに汚染された便や嘔吐物に接触すると1~2日で同じ症状を発症し、幼稚園や格好といった閉鎖的な場所であれば、爆発的に感染者を増やす恐れがあります。
予防策
感染経路が経口感染なので、手洗い・うがいが基本となります。
特にノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎の場合、便や嘔吐物を処置する時には、手袋やマスクを着用し、処理後は手を石鹸で丁寧に洗うことが大切です。
もし、嘔吐物が衣服についてしまった場合は、漂白剤を入れて洗濯するようにしましょう。
まとめ
今回はウイルス性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)に焦点を当てお話しをしました。ノロウイルスやロタウイルスは夏場に流行する病気でもあるので、これからの時期にきちんとした知識を持って看病してくだしね。