
首や肩周りは日常的にこりを感じやすい部位です。首にはたくさんの重要な神経や血管が通っていることもあり、痛みを感じたり続くと心配になってきますよね。そこで、今回は、首の後ろが痛む原因を見ていきたいと思います。
首の後ろが痛む原因は?
まず、人間の頭は体重の8~13%ほどを占めているほど重たいです。そんな重たい頭を支えているのは、細い首や肩にかけての筋肉です。
したがって、首や肩はこりを感じやすい場所でもありますが、そのほかにも首のうしろに覚える痛みには原因が考えられます。以下にその原因をご紹介していきます。
ストレートネック
その名のとおり、首の骨がまっすぐになってしまうことです。まっすぐというと良いことのように思われるかもしれませんが、本来首の自然な姿勢だと、ゆるやかなカーブを描いています。
これは重い頭部を支えるために首にある7つの頸椎がバランスをとっているためですが、スマホやパソコン画面など、1点に集中してしまうことで、頸椎のバランスとカーブが失われ、まっすぐの首になってしまうのです。
首がまっすぐになると、頭を支えようと、首を後ろにもっていこうとする力がかかるため、首の後ろが痛くなりやすいといわれています。
肩こり
首の後ろから肩甲骨のあたりにかけて、僧帽筋という大きな筋肉が存在します。この部分の血流が悪くなり、老廃物がたまると首にこりや痛みを感じます。
リンパの腫れ
人の体は、ウイルスや体内に侵入しようとする物質に抵抗しようとする力が備わっており、その抗体をつくるのがリンパ節です。風邪やウイルスに感染すると、リンパが反応するため腫れや痛みを生じることがあります。
リンパ腫
血液のガンといわれるリンパ腫は、白血球の中にあるリンパ球ががん化してしまうことを指します。症状として、首や脇の下などリンパの通っている部分に腫れを生じるほか、発熱や体重減少などをともないます。
対処法は?
先に首の後ろが痛む原因を挙げてみました。この項ではそれらに対応する方法についてご紹介します。
まず、痛みの他にしこりや腫れがある場合は要注意です。その腫れが痛みをともなわず、柔らかい場合は、ウイルス感染などによる一時的な腫れや免疫力の低下時、疲労時に起こる一過性の腫れかもしれません。
しかし、硬くて痛みをともなうしこりが1週間以上経っても消えない場合は、リンパにおける異常がある可能性が考えられます。リンパにおける病気は免疫や血液の巡りにもかかわり、全身に影響が及びます。早期発見が何よりも大切ですので、内科を受診しましょう。
もし、しこりや腫れがない場合は、ストレートネックや、こりによる痛みである可能性が高いです。その場合は、痛む患部をなるべくあたため、血流を良くすることが肝心です。
また、ストレートネックは普段の生活における姿勢に由来することがほとんどですので、仕事中の姿勢や、スマホを見る時の姿勢に注意しましょう。
さらに、一日に10分間でも良いので、薄めのバスタオルをくるくると巻き、首の下に置きます。後頭部がやや浮くくらいの感じでただ寝るだけという簡単なエクササイズもストレートネックの解消に効果的です。
まとめ
辛い首の後ろの痛み。放っておいてもますますこりがたまってしまい、姿勢も悪くなる一方です。早めに原因をつきとめて、痛みの解消に努めましょう。
とくに姿勢は一生モノです。お金をかけなくても日々の意識と少しのストレッチなどでこりから解放された生活が遅れるかもしれませんよ。