
2月も半ばになって少し暖かい風が吹くと、気になるのは花粉症ではないでしょうか。花粉症に効く薬は様々ありますが、眠気や長期使用などを考えると、漢方薬も良いのでは?という人も多いと思います。今回は、漢方薬「小青竜湯」の花粉症への効果を考えてみたいと思います。
目次
小青竜湯の働き
小青竜湯は発汗作用があり、体の熱や腫れ、痛みなどを緩和します。水分バランスを調整する働きもあります。
そのため気管支喘息、鼻炎、花粉症などのアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒(風邪の初期)などにおける水様の鼻汁や痰、鼻づまり、くしゃみ、咳、涙目に効果があります。
主に体力が中等度、またはやや虚弱体質の人に使われます。
花粉症への効果一覧
小青竜湯は、咳や鼻水を止めるというものではありません。いくつかの作用が重なり花粉症の症状に合致して、効果があらわれやすくなるのです。
花粉症に良いと言われる理由は、咳やアレルギー症状を抑える半夏や五味子、細辛などを含むことが挙げられます。小青竜湯の成分を花粉症への効果を中心に詳しく見てみます。
半夏 (ハンゲ)
植物由来の成分で、花粉症の痰や咳をともなう鼻炎に効果を発揮します。
乾姜 (カンキョウ)
蒸した生姜を乾かしたもので、体を温めて新陳代謝を良くします。
甘草 (カンゾウ)
多くの漢方薬に含まれていて、甘みで薬を飲みやすくします。鎮痛、解毒、咳止めの効果があり、花粉症による喉の症状や痛みに効きます。
桂皮 (ケイヒ)
シナモンの香りにより胃を元気にします。発熱を促して解熱効果や鎮痛効果を発揮します。
五味子 (ゴミシ)
咳止め効果の他に強壮作用があり、体力の回復を促します。
細辛 (サイシン)
細辛は文字通り辛味のある植物の根で、体を温め鎮痛、鎮静、抗菌作用を発揮します。
芍薬 (シャクヤク)
鎮痛緩和作用が、花粉症の症状に効きます。
麻黄 (マオウ)
咳止めとして使用されるエフェドリンが効果を発揮して、咳止めの他に発汗作用があり、花粉症の咳や体力改善に効果を発揮します。
小青竜湯と花粉症
人の体は「自然の影響を防ぐ力」を持っていると言われています。外からの悪影響から体を守っているのは「衛気」という気のひとつで、体の表面をくまなく覆って保護しています。
この衛気が強いかは、皮膚や粘膜の細胞の構造や働きがしっかりしているかどうかになります。これが強いと花粉の侵入を防ぐことができるし、水液の過剰な分泌も起こりません。
花粉症の治療は、水液代謝の改善と衛気の補助が必要になります。小青竜湯はこのタイプの花粉症の症状に適しています。
また漢方薬をはじめとする東洋医学の考え方として、色や季節との関わりを重視されます。青は春に通じ、春に起こりやすい花粉症に対応するといわれています。
最後に
小青竜湯はすべて植物性の生薬成分で出来ています。眠気が出る成分も含まれていないので、眠気や長期使用を気にしている人にもおすすめです。
ただ、やさしい効き目なので、これを飲んでいても症状がひどい時は、耳鼻科などの医師に相談してみましょう。