風邪は万病の元で風邪をこじらせ肺炎を起こしたり、気管支炎など症状が悪化することがあります。風邪薬には多くの種類がありますが、エスタックイブファイン顆粒は風邪症状にまんべんなく効くように開発された風邪薬です。今回は、そんなエスタックイブファイン顆粒の効果や副作用について解説します。
効果
エスタックイブファイン顆粒は、9つの有効成分を配合した風邪薬で、主に発熱や悪寒、咳、痰、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛みなど、風邪に伴う諸症状に効果があります。
有効成分のイブプロフェンは解熱鎮痛効果で痛みの伝わりを遮断して、熱を鎮め喉の痛みや炎症を和らげてくれます。アンブロキソール塩酸塩は気道の線毛運動を高めて痰の粘度を低下させ、痰を排出させやすくしてくれます。
ジヒドロコデインリン酸塩は咳の中枢に働きかけ、咳が出るのを抑えてくれると共に痰を出しやすくしてくれる働きがあります。dl-メチルエフェドリン塩酸塩は咳を鎮めながら、気道を広げ咳による息苦しさを和らげてくれる作用があります。
ヨウ化イソプロパミドは鼻水の出る神経伝達物質に働きかけ、鼻水が出るのを抑えてくれます。クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン作用でアレルギーによるくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を和らげてくれます。
無水カフェインは頭重感に効果があり、薬の成分がスムーズに作用するように働きかけます。アスコルビン酸(ビタミンC)やチアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)はビタミン成分で風邪の時に失われがちな栄養素を効率良く補給してくれます。
使用方法としては、15歳以上から内服可能で、1回1包を1日3回内服することで風邪の症状が改善するでしょう。
副作用
エスタックイブファイン顆粒は副作用は少ない方ですが、注意を守らないと副作用に繋がります。
主な副作用は、皮膚の発疹や発赤、かゆみ、青あざができるなどの他、消化器系では嘔気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胃部膨満感、胃痛、口内炎、胃もたれ、胸やけ、腹痛や下痢などです。
また、めまいや頭痛、動悸、息切れ、排尿困難、目のかすみ、耳鳴り、浮腫み、しびれ、鼻血、歯茎の出血などの症状が現れることがあります。さらに便秘や口の渇き、眠気など症状が強い時は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
重篤な副作用が起こることは稀ですが、内服直後に起こるショック(アナフィラキシー)症状に注意して下さい。内服してすぐに皮膚の痒み、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、喉の痒み、動悸、息切れ、意識混濁など見られたら内服を中止して直ちに医師の診察を受けるようにして下さい。
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症では高熱、唇のただれ、目の充血、目やに、喉の痛み、皮膚の広範囲でも発赤や発疹など見られることがあります。
その他、肝機能障害や腎障害など発熱、全身倦怠感、発疹、黄疸、尿量減少、全身の浮腫みなど症状に注意しましょう。風邪薬や解熱鎮痛剤を内服して喘息を起こしたことがある方は内服できません。
高熱や排尿困難、甲状腺機能障害、糖尿病、心臓病、高血圧、肝臓病、腎臓病、緑内障など持病のある方は医師の指示に従い内服して下さい。また、消化器系に潰瘍がある方も医師や薬剤師に相談するするようにして下い。
まとめ
エスタックイブファイン顆粒は発熱や喉の痛みなどに効果のある風邪薬です。風邪をひいてしまったら十分な睡眠や休息、消化の良い食品を摂取するなど身体を休めるようにしましょう。風邪薬は多種類あるので自分の症状や体質に合ったものを選ぶようにして下さい。