頭痛や歯痛、月経痛などの痛みは我慢することも可能ですが、痛みが強いと吐き気を伴ったり症状が悪化することがあります。
痛みの場所は頭や歯の他にも腰や足首など様々な箇所に発生しますが、痛みが酷い時は薬で軽減することができます。
痛みが起こったら日常生活に支障をきたさないためにも解熱鎮痛薬で症状を緩和しましょう。今回は、数ある解熱鎮痛剤の中からサリドンAの効果や副作用について解説します。
効果
サリドンAは3つの有効成分を含んだピリン系の解熱鎮痛薬です。
主な効能には頭痛、歯痛、抜歯後の痛み、月経痛、神経痛、関節痛、腰痛、肩こりの痛み、咽喉痛、耳痛、筋肉痛、打撲痛、捻挫時の痛み、骨折に伴う痛み、外傷時の痛みなどに効果を発揮します。また、風邪の時の悪寒・発熱の解熱効果にも効果があります。
イソプロピルアンチピリン(ピリン系)やサリチル酸系の成分であるエテンザミドは痛みを和らげ炎症を抑える効果があります。カフェイン水和物はイソプロピルアンチピリンやエテンザミドの効果がスムーズに発揮されるように働きかけます。
1回1錠・1日3回まで内服でき、4時間以上あけてから次の内服をするようにします。サリドンAを内服することにより痛みの症状が緩和されるでしょう。
8歳以上から内服可能ですが、8歳〜15歳未満までは1/2錠を内服するようにします。サリドンAは速い効き目で高い効果を得ることができる解熱鎮痛剤です。
副作用
サリドンAはピリン系の薬剤のため個人によっては副作用が出る可能性があります。
主な副作用には、皮膚の発赤や発疹、痒み、腫れ、消化器系では嘔気・嘔吐、食欲不振などの症状が見られることがあります。その他、めまいや過度の体温低下なども副作用の症状になります。
薬剤アレルギーのある方はピリン系の薬剤により発疹など症状を起こすことがあるので注意が必要です。重篤な副作用は稀ですが、アナフィラキシーショックを起こすことがあります。
内服してすぐに皮膚や喉の痒み、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、息苦しさ、動悸、意識混濁など見られたら速やかに医師の診察を受けるよにして下さい。
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)や中毒性表皮壊死融解症では高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、喉の痛み、皮膚の発赤・発疹が広範囲にわたる場合や急激に悪化する場合は医師による適切な処置を受けるようにしましょう。肝機能障害では発熱や全身倦怠感、黄疸、褐色尿など見られます。
また、青あざや鼻血、歯ぐきの出血、出血が止まりにくい、発熱、疲労感など再生不良性貧血の症状が現れることもあります。このような症状が現れた時は副作用の可能性があるので内服を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
解熱鎮痛剤や風邪薬でアレルギー症状や喘息を起こしたことのある方はサリドンAを内服することで症状が悪化したり、副作用が起こることがあります。
水疱瘡やインフルエンザに感染している可能性のある者、15歳未満の乳幼児や小児は医師や薬剤師に相談してから内服するようにして下さい。高齢者や妊娠中または妊娠している可能性の方、持病あがあり治療中の方は医師の指示に従い内服しましょう。
まとめ
サリドンAは即効性に優れ、効果も高いため痛みが発生した時に内服すれば症状が軽減するでしょう。痛みは我慢すると日常生活に影響がでたり、体調が悪くなる原因になります。
痛みが薬で治まらないときや長期続くときは他に病気が隠れていることもあるので医師の診察を受けるよにしましょう。