免疫力が低下すると喘息などのアレルギーに罹りやすくなったり、風邪が治りにくいなど気分がふさぎ込みがちになります。喘息の悪化を防ぐには日頃から体の調子を整え徐々に免疫力を上げていくことが大切です。
また、免疫力を高めることで風邪の回復が早まったり、精神状態も安定してきます。今回は「柴朴湯(サイボクトウ)」の効果や副作用について解説します。
効果
柴朴湯は、10種類の生薬を配合した喘息や気管支症状、虚弱体質などに効果のある漢方薬です。
主に小児喘息や気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質など気分がふさいで風邪をひきやすく、咽喉、食道部に違和感のある者、動悸、めまいなどの諸症状に効果があります。
成分や効能は以下の通りです。
- 「柴胡(サイコ)」は、解熱・消炎効果で炎症を抑えてくれる働きがあります。
- 「黄芩(オウゴン)」は、肝機能を高め、全身状態を整え疲れやすい体を改善してくれます。
- 「半夏(ハンゲ)」は、体を温め、鎮静作用や去痰作用があり気管支炎などに効果的です。
- 「厚朴(コウボク)」は、緊張を和らげ痛みを緩和させる効果があります。
- 「茯苓(ブクリョウ)」には、滋養効果があり体力を増強してくれます。
- 「蘇葉(ソヨウ)」は、体を温める効果があり、解熱・鎮咳・鎮静作用で気管支炎の症状を緩和してくれます。
- 「人参(ニンジン)」は、新陳代謝を高め健胃整腸効果で弱った胃を改善してくれます。
- 「大棗(タイソウ)」は、体を温め緊張を和らげる効果が得られます。
- 「生姜(ショウキョウ)は、新陳代謝を活発にして食欲を増進し風邪の症状を和らげてくれます。
- 「甘草(カンゾウ)」は、身体の緊張を和らげ、鎮痙・鎮咳作用で咳を鎮める作用があり咽頭痛などにも効果を発揮します。
漢方薬は生薬の力で徐々に改善するのが特徴です。2歳未満から内服可能で年齢に合わせた1回量を1日3回、食前又は食間(食後2~3時間後)に内服することで効果が得られるでしょう。
副作用
生薬を配合した漢方薬は副作用が少なめですが、注意事項を守って内服するようにして下さい。主な副作用としては、皮膚の発赤や発疹、痒みのほか、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感などが見られることがあります。
重篤な副作用は稀ですが、間質性肺炎など発熱や空せき、息切れや息が苦しいなど症状が現れます。また、肝機能障害では全身倦怠感、発熱、発疹、痒み、黄疸など症状が見られます。
重篤な副作用が見られたら内服を中止して早めに医師の診察を受けるようにして下さい。その他、持病で甘草(カンゾウ)を含む漢方薬などを内服しているときは重複により偽アルドステロン症を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばり、脱力感、筋肉痛など見られたら内服を中止して医師に相談するようにして下さい。高血圧、心臓病、腎臓病と診断されている方は医師の指示に従い内服しましょう。
まとめ
柴朴湯は主に長引く風邪や気管支喘息などに効果を発揮する漢方薬です。免疫力が低下するとアレルギー症状を引き起こしやすくなるので体の抵抗力を高めておくようにしましょう。
規則正しい生活やたっぷりの睡眠、栄養の摂れた食事などは基本的な事ですが、体調の良い時は適度な運動をするなど体力をつけるのもひとつの方法です。