
リンデロンVGはベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドとゲンタマイシン硫酸塩というアミノグリコシド系の抗生物質が配合された薬剤です。ステロイドは炎症を抑える合成副腎皮質ホルモン剤で、主に皮膚のかゆみや赤み、蕁麻疹などの症状を改善します。
一般的には「ステロイド=怖い」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、正しい使い方をすれば本当に素晴らしい効果を発揮する薬剤です。とはいえ、種々の副作用が考えられますので、主なものをいくつかご紹介したいと思います。
主な副作用
まず、比較的よく発現するのは皮膚の刺激感や発疹、接触性皮膚炎です。どうしても皮膚に塗る薬剤ですし、ダイレクトかつ敏感に反応してしまうので皮膚に関する副作用が考えられます。
他には、皮膚の潮紅です。これは毛細血管が拡張することで起こるものですが、顔に起こるものは赤ら顔、酒さ様とも言われます。
まるでお酒をよく飲む人が顔を赤くしているのに似ているというところからそのように言われます。
次に皮膚萎縮により、皮膚が薄くなり、皮下血管が透過され毛細血管が浮き上がって見えるようになったり、ひどい時には皮膚がボロボロになるものです。
この副作用では皮膚の機能が弱ってしまいますので、結果として細菌やウイルスの感染にかかりやすくなってしまいます。
この点についてはリンデロンVGにゲンタマイシンが含まれているので、細菌感染が起こる可能性は少ないようです。
また、中には皮膚が乾燥する乾皮症になることもありますので、そういった場合は保湿剤を合わせて塗る必要もあります。
この皮膚が薄くなることに付随した副作用はどちらかというと子どもよりは高齢者に起きやすい傾向があります。
その他の副作用
それと少し変わった副作用としては多毛があります。これはステロイドの投与でホルモンのバランスが悪くなることで起こります。
この多毛を副作用として紹介しましたが、円形脱毛症などには多毛の効果を期待して使われることもあります。この場合は副作用ではなく、主作用という位置づけになります。
また、塗り薬なので血管に入ることはありませんので全身の副作用はまずありませんが、ステロイドの副作用としては副腎皮質機能の抑制が見られます。
これはステロイドが体内に投与されることで副腎皮質の特にステロイドホルモンの生成が抑制されるというものです。これらの副作用が出ないようにするためには、長期間、広範囲で使用しないことが大切です。
最後に
リンデロンVGはステロイドの強さで言えばちょうど真ん中くらいの薬剤で副作用もさほど出ませんが、使いすぎることで記載したような副作用の発現頻度が上がってしまう危険性がありますのでご注意ください。
万が一副作用が発生した場合は基本的に塗るのを止めることで改善されますが、必ず処方元の医師にご相談ください。