
皮膚の痒みの原因は虫刺されの他に、洋服の締め付けや乾燥肌、生地の刺激などがあります。痒いと掻きむしってしまい皮膚に掻き傷ができ、炎症を起こしたり化膿するなど症状が悪化することがあります。
このような皮膚の症状には痒みを抑えることで掻き傷ができず症状も悪化せずにすみます。今回は、そんな痒み止めとしておすすめのラナケインSの効果や副作用について解説します。
効果
ラナケインSは3つの有効成分を配合した鎮痒消炎薬のクリームです。主にかゆみやかぶれ、ただれ、湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、虫刺され、あせも、しもやけなどの皮膚の症状に効果を発揮します。
有効成分のアミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分が配合され、痒みに敏感な神経を麻痺させて速やかに痒みの症状を抑えてくれます。ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン作用で痒みが起こるのを防いでくれます。
またイソプロピルメチルフェノールは殺菌効果があり痒みがある周囲の皮膚の雑菌の繁殖を抑えてくれる作用があります。この3つの成分がそれぞれに作用して痒みを抑えて菌の増殖を防いでくれるため化膿や炎症から皮膚を守ってくれます。
ラナケインSは肌にしみないクリームの為、強く掻いて傷のある箇所にも塗ることができます。伸びの良いクリームでステロイド剤も配合されていない為、安心して使用することができます。1日数回患部に塗布することで効果が得られるでしょう。
副作用
どのような種類の薬にも副作用があります。ラナケインSの副作用としてみられるのは、発赤・発疹、痒み、腫れなどの皮膚症状が主になります。この様な皮膚症状が見られたら、使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
また、目の周囲や粘膜などには使用しないようにしましょう。刺激になり症状が悪くなったり、副作用が起こる可能性があります。
その他患部の湿疹やただれが酷い場合は皮膚科を受診するなど適切な治療を行うようにしましょう。乳幼児や薬剤アレルギーのある方は医師や薬剤師に相談してから使用するようにして下さい。
患部が汚れている場合は、清潔にしてから塗布するようにして下さい。また、種類の異なった薬剤を同じ箇所に塗るのは副作用の原因となりますのでやめましょう。
万が一目に入った場合は水やぬるま湯で洗い流すようにして下さい。症状が悪化する場合は眼科を受診して医師の診察を受けるようにしましょう。
まとめ
ラナケインSは痒みを止めるのに有効な薬です。痒いと強く掻いて症状が悪化したり、改善するまでに時間を要することがあります。痒みを素早く止めることで皮膚に傷をつけることなく症状の悪化を防ぐことができます。