
湿疹や皮膚炎、あせもなどはよく見られる皮膚の病気です。比較的軽い症状のことが多いのですが、かゆみや発赤が強いと無意識にかきこわしてしまい症状を悪化させてしまうことがあります。今回は、そんな湿疹・皮膚炎の治療薬・プレバリンα軟膏の効果や副作用について解説していきます。
効果
プレバリンα軟膏は、皮膚の炎症やかゆみを効果的におさえ、湿疹や皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、蕁麻疹に効果がある軟膏タイプのお薬です。
使用方法は1日数回、適量を患部に塗布してください。5~6日使用しても症状が改善しない場合は、使用を中止して医師の診察を受けるようにしましょう。
また、有効成分は次の4つになります。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
「副腎皮質ホルモン(ステロイド)」の一種で高い抗炎症作用があります。皮膚の炎症をおさえ、かゆみをやわらげます。
ビタミンE酢酸エステル
患部の血行を促進し、治りを早めます。
リドカイン
局所的な麻酔作用があり、かゆみや痛みをおさえます。
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用によって、かきこわしたりした傷に細菌が二次感染することを防ぎます。
副作用
プレバリンα軟膏は、薬を塗布した部分(局所的)には強い抗炎症作用をあらわしますが、体内に吸収されると速やかに分解されて作用が弱くなるお薬です。
このように局所的に効果が高いお薬を「アンテドラッグ」といい、副作用が出ないようするために作られたお薬です。そのため通常の使用では副作用の心配はほとんどないでしょう。
皮膚の発疹や発赤、かゆみ、腫れ、患部のみずむし・たむし等の白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感といった症状が見られた場合は、副作用の可能性があります。
これらの症状がでた場合には、すぐに使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにしてください。
まとめ
湿疹、皮膚炎、あせもなどは珍しい病気ではありません。とくに子供にはよくおこります。予防には皮膚を清潔に保ったり、保湿をすることが有効です。症状があっても軽い場合は、とくに治療をしなくても治ります。
しかし、かゆみや痛み、発赤が強いと、かきこわしてしまいその傷に細菌が二次感染をおこすと化膿して症状が悪化することがあります。化膿すると治るまでに時間がかかったり、治っても跡が残ったりします。
症状の軽いうちに治療をすることをおすすめします。長時間待たされる皮膚科を受診するのが億劫に感じてしまう時には、プレバリンα軟膏などの市販薬で治療するのもいいでしょう。