花粉が飛び始める季節が近づいてきました。今年の飛散は例年より早いようなので、そろそろ対策を考えていた方が良いかもしれません。
花粉症の典型的な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、今回はそのような症状に効く鼻のスプレー ナゾネックスについて調べてみました。
効果について
花粉症やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎に効果があるお薬です。
合成副腎皮質ステロイド剤で、抗アレルギー作用、抗炎症作用があり、鼻粘膜に直接作用し、炎症を抑えてくしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻内のかゆみなどの鼻症状を改善します。
使用後すぐに効く速効性のあるお薬ではありませんが、3-4日使うと十分な効果が出てきて持続するようになります。
通常成人には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回使用します。12歳未満の小児には各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回になります。液状のタイプのスプレーですが、液ダレは改善されているのでタレにくくなっています。
ナゾネックスはアラミスト、エリザス、リノコートなどに並んで現在主流になりつつある1日1回タイプのステロイド点鼻のひとつになります。
副作用について
- 鼻症状:刺激感、そう痒感、乾燥感、疼痛、発赤など。
- 咽喉頭症:刺激感、疼痛、不快感、乾燥感など。
- その他:肝機能障害、蕁麻疹、咳嗽、上気道炎、頭痛、けん怠感などが1%未満に現れた。
重大な副作用として、アナフィラキシー様症状(頻度不明)があります。呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹などが現れることがあるので、異常が見受けられたら直ちに使用を中止して、病院で適切な処置をしてもらいましょう。
その他の副作用が出た場合も、処方された病院の医師に相談するようにしてください。
市販薬の代替品
ナゾネックスは病院で処方してもらう処方薬なので、薬局などで購入することは出来ません。市販の点鼻薬は血管収縮剤が入っている速効性があるものがほとんどになります。
これを長期使用することで、鼻の粘膜の腫れなどが現れてさらなる鼻づまりになるなどの鼻症状を悪化させる副作用が出るので注意が必要です。
ナゾネックスの代替品として、「ナザールAR」と「コンタックR鼻炎スプレー」があります。この2つはナゾネックスと同じように、ステロイド点鼻薬になります。
ステロイド薬は一般的には体の免疫を弱めたり、副腎皮質によるホルモン生成機能を退化させてしまうという副作用が心配されていますが、ステロイド点鼻薬に関しては患部に局所的に作用するので、そうした副作用は少ないと言われています。
ナザールARとコンタックR鼻炎スプレーはステロイド点鼻薬になりますが、市販でも購入出来るので病院へ行けない時はとても助かります。
最後に
鼻のスプレーも花粉が飛び始める2週間くらい前から使い始めることで、症状を緩和することが出来ます。まだ混み始める前の今から耳鼻科を受診して処方してもらっておくと良いでしょう。