不規則な生活や偏った栄養の食習慣は肥満などの原因になります。
肥満は体型が悪くなるばかりでなく、高血圧症や脳血管疾患など生活習慣病を引き起こす恐れもあります。肥満症を改善するには食事療法や運動療法が効果的ですが、ナイシトールZのような漢方薬を内服するのも役立ちます。
今回はナイシトールZの効果や副作用について解説します。
効果
ナイシトールZは18種類の生薬を配合した防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の漢方製剤です。
肥満症、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり、のぼせ、浮腫み、便秘、副鼻腔炎(蓄膿症)、湿疹、皮膚炎、にきびなど皮下脂肪が多く、便秘がちな方の諸症状に効果があります。
漢方薬は体質で選びますが、ナイシトールZは体力が充実している人に適した漢方処方となっています。
配合してある生薬の効果は以下のようになります。
- 当帰(トウキ):血液の流れを良くする効果があり、肩こりなどに有効な成分です。
- 川芎(センキュウ):血行を促して血液の流れをスムーズにして、高血圧やめまい、のぼせなどに効果があります。
- 連翹(レンギョウ):ニキビなど皮膚炎に効果を発揮します。
- 生姜(ショウキョウ):新陳代謝を促し、浮腫みを改善してくれます。
- 防風(ボウフウ):発汗、利尿作用があり浮腫みに効果的な生薬です。
- 大黄(ダイオウ):緩下作用があり便秘や高血圧症などに効果がありのぼせなどにも役立つ成分です。
- 白朮(ビャクジュツ):胃腸を健康に保ち、お腹の調子を整えるほか、浮腫みを解消するにも役立ちます。
- 黄芩(オウゴン):腸の粘膜を修正し体の調子を整えてくれます。
- 石膏(セッコウ):便秘や高血圧症に効果があります。
- 芍薬(シャクヤク):血管の働きを健康に保ち、胃腸炎などの痛み緩和する作用があります。
- 山梔子(サンシシ):緩下・整腸作用があり、便秘を改善してくれます。
- 薄荷(ハッカ):胃腸を健康に保ち、お腹の調子を整える効果があります。
- 荊芥(ケイガイ):血流を促進して消炎作用で皮膚炎やニキビ、副鼻腔炎などの症状を緩和してくれます。
- 麻黄(マオウ):利尿作用があり浮腫みを和らげてくれます。
- 桔梗(キキョウ):抗炎症効果で炎症を鎮め副鼻腔炎や化膿性疾患などに効果があるほか、血圧を下げる作用もあり高血圧などにも効果的です。
- 甘草(カンゾウ):緊張を取り除き、痛みを和らげる作用があります。
- 滑石(カッセキ):皮膚炎や皮膚の湿疹などの炎症に効果的な成分です。
- 硫酸ナトリウム十水塩:天然成分で、皮膚や角質を柔らかくする作用があります。
この様な生薬成分が体内に作用して体内の老廃物を排除して便秘を解消しながら皮下脂肪を減少するのに役立ちます。
1回5錠を1日3回内服することで症状が改善するでしょう。漢方薬は効果が得られやすいように食前(食事の30分前)や食間(食後2時間後〜3時間後)に内服するのが効果的です。
副作用
生薬配合の漢方薬は副作用が少ないですが、注意を守り内服しましょう。
主な副作用は皮膚の発疹、発赤、痒み、消化器系では嘔気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛など見られることがあります。その他、発汗、動悸、むくみ、頭痛などの症状にも注意しましょう。
重篤な副作用が起こることは稀ですが、間質性肺炎など発熱、空せき、息切れ、息苦しいなどの症状に注意して下さい。
また肝機能障害では発熱、全身倦怠感、痒み、発疹、黄疸、褐色尿など見られることがあります。甘草を配合した薬剤を大量摂取すると偽アルドステロン症、ミオパチーなど引き起こす恐れがあります。手足のだるさやしびれ、つっぱり感、こわばり、脱力感、筋肉痛など症状として現れます。
重篤な副作用が起こった時は内服を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
発汗傾向の著しい方、虚弱体質や下痢をしやすいなど胃腸虚弱の方は医師や薬剤師に相談してから内服しましょう。高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害と診断された方や浮腫みや排尿困難のある方は医師の指示に従い内服して下さい。
他の瀉下薬(下剤)を内服している方はナイシトールZを内服できませんので注意しましょう。また、授乳中の方は成分が乳児に移行する可能性があるため母乳育児を一旦中止するか、ミルク育児にするなど対処して下さい。
まとめ
ナイシトールZは皮下脂肪が気になる方に最適な漢方薬です。
お腹の脂肪を落とすためには食事メニューに注意したり適度な運動を続けることが大切です。また食事療法や運動療法と合わせながら漢方薬を内服することで効果が得られやすいでしょう。
