
不安を和らげる作用のあるメイラックスは、ベンゾジアゼピン系のお薬です。ベンゾジアゼピン系のお薬は、時に離脱症状や眠気といった症状が起きることがあり、注意が必要です。今回は、メイラックスで離脱症状や眠気が起きたときの対処法についてまとめます。
目次
メイラックスはどんな薬?
メイラックスは、不安を和らげるお薬で、ベンゾジアゼピン系に分類されます。とても長い時間作用するお薬で、不安を和らげる作用は強く、筋肉を弛緩させる作用や鎮静作用は弱いです。
また、メイラックスについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
メイラックスの離脱症状
離脱症状とは、お薬の服用を急に止めたり、減量したりした時に、イライラしたり、汗をかいたり、震えたり、頭痛、肩こり、吐き気などといった症状が起きる状態をいいます。
これは、お薬を大量に、あるいは、長期間服用し続けていると、身体にとって、薬が体内に一定濃度以上あることが普通になります。お薬を急に止めたり、減量したことで、急激に体内からお薬がなくなったことに身体がついていけないために起こります。
全てのベンゾジアゼピン系のお薬で、離脱症状が起きる可能性がありますが、離脱症状を起こしやすいお薬の特徴は、
- 消失半減期が短い(お薬が体内から消失する速度が速い)
- 効果が強い
- 服用量が多い
- 長期間連用している
です。
メイラックスもベンゾジアゼピン系であるため、離脱症状を起こす可能性はありますが、頻度は比較的少ないお薬です。
それは、メイラックスの消失半減期(血液中の薬の濃度が半分になるのにかかる時間)は約122時間ととても長く、服用を中止、減量をしても身体からゆっくり減っていくため、身体が適応していけるためです。
そのため、メイラックスは、他のベンゾジアゼピン系の抗不安薬を減薬の際に離脱症状が起きた場合、その薬剤からメイラックスに薬剤変更され、少しずつ減薬していくこともあります。
メイラックスで離脱症状が起きた場合の対処法
メイラックスでも長期間大量に服用していた場合は、服用中止、減量によって離脱症状を起こす場合があります。離脱症状が起きた場合の対処法には、「服用量を元に戻す」または、「症状を我慢する」の2通りがあります。
服用量を元に戻す
離脱症状が起きた時は服用量を元に戻せば症状は治まります。服用量を元に戻したら、1~3週間で血液中の濃度が安定するといわれていますので、その間は服用量は変えずに様子を見ましょう。
その後、再度の減薬は、もっと少しずつ減量を試みます。服用量の10%量ずつ減量していくことが推奨されています。時間がかかりますが、焦らずゆっくり減薬していくのが、早期中止の近道です。
また、メイラックスの消失半減期は一日以上と長いため、服用量は変更せず、状態をみながら徐々に、服用日を毎日から1日おき、大丈夫そうなら2日おき、3日おき・・・と延ばしていく方法もあります。
いずれも、お薬の減量、中止は、医師としっかり相談して、医師の指示に従って行いましょう。
症状を我慢する
もう一方の対処法は、起きている離脱症状を我慢する方法です。ヒトの身体は、状態に少しずつ適応していく能力があるため、徐々にお薬が減ったことに慣れていきます。症状が軽い場合は、そのまま様子を見る方法もあります。
個人差はありますが、離脱症状は、大体1週間を過ぎると、少しずつ症状が軽くなってきます。ただし、3ヶ月症状が続くケースもあります。
離脱症状で生活に支障が出てしまう場合は、我慢せず、服用量を元に戻しましょう。服用量を戻さず、様子を見るかどうかは、しっかり医師と相談して決めましょう。
メイラックスによる眠気
メイラックスは、情動を司る脳の視床下部や大脳辺縁系の活動を抑えて、不安を和らげるため、少なからず、眠気が出てきます。
メイラックスで眠気が起こる頻度は、他のベンゾジアゼピン系のお薬に比べると、少ないですが、作用時間が長いため、眠気が起こった場合、日中に持ち越されてしまう場合があります。
メイラックスによる眠気の対処法
症状や眠気の程度によって対処法が異なりますので、医師と相談の上、適切な対処を行ってください。
様子をみる
メイラックスの飲み始めなどは、比較的、眠気が出やすくなりますが、身体が薬に慣れてくると眠気も少なくなることがありますので、様子を見ることもあります。
服用時間を変える
服用時間を夕食後や寝る前にして、睡眠時間内に一番眠気が起きる時間となるようにすると日中の眠気が軽減される場合があります。
服用量を減量する
服用量を減量することで、眠気が軽減される場合もあるため、医師と相談し、服用量の見直しをしましょう。
他の薬に変更する
何をしても眠気が強いという場合は、メイラックスが身体に合わないということも考えられます。この場合は、他の抗不安剤に変更することもあります。
まとめ
メイラックスはその特徴から、他のベンゾジアゼピン系のお薬に比べると、離脱症状や眠気は起こしにくい薬ですが、症状が見られた場合は、勝手に判断せず、医師に相談して適切な対処をしましょう。
また、お薬の服用を勝手に中止してしまったり、減量してしまうことは、不安症状が再燃したり、悪化してしまったり、離脱症状を起こしたり、大変危険なことです。お薬の中止や減量は、必ず医師と相談の上、徐々に行っていきましょう。