
漢方薬には様々な種類があり配合されている生薬によってそれぞれの効果を発揮します。荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や慢性鼻炎、ニキビや慢性扁桃炎に効く生薬が配合された漢方薬です。
長く飲み続けることで効果が現れる漢方薬はアレルギー体質を改善するにも役立ちます。今回は、荊芥連翹湯の効果や副作用について解説します。
効果

荊芥連翹湯は解熱・消炎・鎮痛効果のある漢方薬で、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や慢性鼻炎、炎症性のニキビや湿疹、扁桃炎など症状を緩和してくれます。
体力が中等度で血液の循環を促進する働きがある為、血行が悪い方に効果的な処方になっています。荊芥連翹湯には17種類の生薬を配合して解熱・消炎・鎮静作用を発揮します。
- 黄ごん(オウゴン)
- 黄柏(オウバク)
- 黄連(オウレン)
- 桔梗(キキョウ)
- 枳実(キジツ)
- 荊芥(ケイガイ)
- 柴胡(サイコ)
- 山梔子(サンシシ)
- 地黄(ジオウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 川きゅう(センキュウ)
- 当帰(トウキ)
- 薄荷(ハッカ)
- 白し(ビャクシ)
- 防風(ボウフウ)
- 連翹(レンギョウ)
- 甘草(カンゾウ)
黄ごん、山梔子、薄荷には解熱、消炎作用があります。黄柏や黄連は解熱消炎作用に加えて抗菌作用があり、ニキビを化膿させる原因菌である黄色ブドウ球菌の増殖を抑制する作用があります。
桔梗は排膿作用があり扁桃腺炎や蓄膿症の膿の排泄に働きかけます。また同じく排膿作用のある白しには副鼻腔炎による頭重感にも効果を発揮します。
枳実、甘草には慢性鼻炎に関係する抗アレルギー作用があり、荊芥や防風は解熱消炎や発汗作用があります。
柴胡や当帰には解熱・解毒、抗鎮痛・抗鎮静作用があり、芍薬には主に抗鎮痛・抗鎮静に働きかけます。連翹は抗菌作用や抗ウィルス作用に発揮して化膿性疾患や熱性疾患に効果があります。
生薬は様々な種類があり、体に問題のある箇所に働きかけ症状を改善してくれます。
副作用
生薬配合の漢方薬でも体に合わないと副作用を起こすことがあります。荊芥連翹湯の副作用としては、食欲不振や胃部不快感、皮膚の痒みや発赤・発疹などが見られることがあります。
また息切れや空せき、息苦しさや呼吸困難などの間質性肺炎の症状や発熱や全身倦怠感、黄疸などの肝機能障害が見られたときは速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
生薬成分に配合されている甘草は大量摂取により偽アルドステロン症を引き起こすことがあります。浮腫みや血圧上昇、手足のしびれなどの症状がある時は内服を中止して医療機関を受診するようにして下さい。
胃腸虚弱で嘔吐や下痢の症状がある方や冷え性の方は症状が悪化する可能性があるので医師の指示に従って内服するようにして下さい。
まとめ
荊芥連翹湯は蓄膿症や慢性鼻炎、ニキビなどに効果のある漢方薬です。17種類の生薬が配合され効果を徐々に得られることができるでしょう。
花粉やダニ、ホコリなどのハウスダストがアレルギーの引き金となり、蓄膿症やアレルギー性鼻炎など様々な症状を引き起こすことがあります。長期的に漢方薬を内服することで体質を改善することにも役立つでしょう。