
葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)は生薬が配合され、体に優しく効き目も穏やか漢方薬です。
慢性鼻炎などの鼻づまりの時には点鼻薬や西洋医学の薬を用いて症状を緩和することもできますが、漢方薬も症状を緩和するのに役立つ薬です。今回は、葛根湯加川芎辛夷の効果や副作用について解説します。
効果

葛根湯加川芎辛夷は生薬を配合した漢方薬で慢性鼻炎に伴う鼻づまりや鼻水、頭重感、肩こりに効き目がある他、蓄膿症などにも効果を発揮する漢方薬です。
葛根湯加川芎辛夷は比較的体力のある方に処方される漢方薬の為、体力のない方や小さな子供、高齢者の処方は慎重に行います。
9つの生薬配合で各生薬が体に作用して症状を和らげてくれます。
- 葛根(カッコン)
- 麻黄(マオウ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 甘草(カンゾウ)
- 大棗(タイソウ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 川きゅう(センキュウ)
- 辛夷(シンイ)
葛根湯加川芎辛夷の主成分となる葛根には発汗作用や抗鎮痛の効果があります。麻黄は交感神経に作用して血管を収縮させ鼻粘膜の腫れを抑えてくれます。
桂皮には発汗・発散作用があり、芍薬は痛みを和らげてくれる作用があります。甘草には抗鎮痛・解毒作用、生姜には発汗・健胃作用、川きゅうは抗鎮痛・抗鎮静作用があります。
辛夷には排膿作用があるため鼻の通りが良くなり、蓄膿症や鼻炎などに効果を発揮します。漢方薬は吸収率が高まるように食前か、食事と食事の間の食後2時間〜3時間に内服するようにしましょう。
副作用
葛根湯加川芎辛夷は生薬を配合した漢方薬ですが、副作用にも注意しなければなりません。
主な副作用として胃部不快感、食欲不振、吐き気、動悸、イライラ感や不眠など自律神経症状、発汗過多などが見られることがあります。症状が辛い時は内服を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
生薬は体力のある方に適した処方なので虚弱体質や胃腸虚弱、発汗の多い人、小児や高齢者には不向きな漢方薬となっています。
また生薬の成分に麻黄が含まれていますが、交感神経を刺激し、昇圧作用があるため、心臓病などの循環器系に病気のある方や高血圧、脳血管疾患障害などのある方は必ず、医師の指示に従って内服するようにして下さい。
そのほか交感神経を刺激する働きのあるエフェドリンやテオフィリン等気管支喘息や急性・慢性気管支炎などに用いられる薬の併用にも注意が必要です。
生薬の甘草は大量摂取により偽アルドステロン症を起こす恐れがあります。浮腫みや血圧上昇、倦怠感や手足のしびれなどの症状が現れた時は速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
まとめ
葛根湯加川芎辛夷は体力のある方に適した処方になっています。鼻の通気性が良くなる生薬配合の為、辛い鼻づまりや鼻水を改善してくれる効果が期待できるでしょう。
また副作用が辛い時は無理せず、医師や薬剤師に相談したり、診察を受けるなど対処しましょう。