
葛根湯は葛根をはじめ、麻黄(まおう)や生姜(しょうきょう)など7種類の生薬から作られた漢方薬で、風邪の引き始めに勧められている代表的なものです。知らない人はいないのではないでしょうか。
また、漢方薬は副作用が少ないと言われており、葛根湯も同様で特に妊婦さん、授乳中の女性にも安心して飲んでいただける漢方薬です。
ですので、産婦人科でも風邪といえば比較的よく処方されます。それでも、授乳中の女性や妊婦が注意しておいた方がよい点はありますのでまとめておきたいと思います。
注意しておきたい副作用

まず、注意しておきたい副作用としては、胃痛と吐き気です。これは胃痛、吐き気自体が直接妊婦さんや授乳されている女性に影響を与えるということではありません。
ですが、この副作用によって食事をとることができなくなったり、食べたものを戻したりすると母体の栄養摂取がしっかりできず、結果的に胎児に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
風邪を引いたことや漢方薬による影響を考えることも大切なことなのですが、しっかりと栄養摂取をすることも妊婦さん、授乳中の女性、胎児には同じくらい大切なことです。
成分にも気をつけて
それから市販されている葛根湯はいろいろなメーカーから発売されており、顆粒、錠剤、ドリンクタイプとさまざまです。
これらの葛根湯は基本的に“7つの生薬からできている”ということは共通しているのですが、それ以外の成分が微妙に違います。
メーカーによってドリンクタイプでは飲みやすさ、顆粒タイプでは溶けやすさ、味などを工夫しています。それらの工夫のために混ぜられている添加物がどういう影響を及ぼすかを私たちが正確に把握するのは非常に難しいことです。
生薬の量にも気をつけて
市販のものは病院の葛根湯に比べて、各生薬の量が少し多いものがあります。その影響で副作用の発現率が高くなってしまう可能性があります。
これらの点に関しても直接妊婦さんや授乳中の女性、胎児に影響を及ぼす危険性は極めて低いのですが、少し注意はしておいた方がよいでしょう。
余談ですが葛根湯よりも通常の食事に含まれている化学調味料や添加物の方が頻回に摂取していますので、こちらの方が影響を及ぼす可能性は高いと言われています。
以上の点を踏まえますと、できれば妊婦さんや授乳されている女性は産婦人科で処方された葛根湯を服用することを勧めます。
最後に
時間がない場合、他の感染症を発症している患者さんがいるところに行きたくないという人で市販のものを購入する場合もあると思います。
その場合は必ず薬剤師さんにご相談ください。細心の注意を払うに越したことはありません。