
片頭痛に悩まされている人は大勢います。激しい頭痛だけでなく、吐き気を伴ったり、寝込んでしまう人もいるくらい、その症状はつらいものがあります。
鎮痛薬で症状をおさえることもできますが、長期間飲み続けていると薬が効かなくなったり、逆に薬が原因で頭痛がひどくなったりすることもあります。
今回は、片頭痛だけでなく肩こり、手足の冷えにも効果がある漢方薬「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」の効果や副作用について解説していきます。
効果
呉茱萸湯は漢時代の『傷寒論』や『金匱要略』という古典書で紹介されている漢方薬です。
漢方では、片頭痛は「冷え」が体の中のめぐりを邪魔して、上部(頭)への「気」や「血」の流れが乱れてしまったため生じると考えています。
呉茱萸湯は、体を温め、「気」や「血」の流れを乱していた「冷え」をとり除くことで頭痛を鎮めるお薬です。また、胃腸のはたらきを整え、吐き気を鎮める効果もあります。
成分は、「呉茱萸(ごしゅえ)」を主薬として他に3種類の生薬が入っています。それぞれの効能を詳しく見ておきましょう。
呉茱萸
体を温めて血流を良くし、頭痛や肩こり、手足の冷え、嘔吐などを改善する働きがあります。
人參(ニンジン)
体を温め新陳代謝を促すことで胃腸の働きをよくします。
大棗(タイソウ)
体を温めて筋肉や神経の緊張をやわらげる働きがあります。
生姜(ショウキョウ)
体を温めて血流を改善する働きがあります。胃の働きを改善したり、吐き気をおさえる働きもあります。
漢方薬は生薬を煎じたものを服用しますが、生薬のエキスを顆粒状にした市販薬がいくつかの製薬会社から販売されています。
使用方法はそれぞれの添付文書を参照してください。基本的には1日2~3回、空腹時(食前または食間)に添付文書に書かれている用量を服用します。
副作用
呉茱萸湯は漢方薬なので、副作用の心配はほとんどないでしょう。人によっては、服用時にむかついたり、かえって食欲がなくなったりすることがありますが服用を続けるうちに慣れてきます。
胃の不快感や食欲不振、軽い吐き気、皮膚の発疹・発赤、かゆみなどの症状があらわれた場合には、副作用の可能性があります。これらの症状がみられた場合は、服用を中止して医師や薬剤師に相談するようにしてください。
まとめ
漢方薬は西洋薬と違ってすぐに効果が実感できないこともあります。しばらく服用を続けて体質を改善することで効果が出てきます。また、同じ症状でも体質が違えば有効な処方が違うこともあります。
飲み続けても効果が実感できない場合は、ご自身の体質を専門の医師や薬剤師に確認してもらい、体質にあった処方をしてもらうことをおすすめします。