
健康な人では、真菌(カビ)による感染症を発症することは、ほとんどありません。免疫力が低下していたり、抗生物質を服用して常在菌のバランスが崩れてしまったりしたときに、真菌感染症がおこります。
女性によくみられる真菌症には、カンジダ菌による膣炎があります。多くはありませんが、消化管や肺などの深在性真菌症は、免疫力の低下した人にとっては怖い病気です。
今回は、抗真菌薬のジフルカンカプセル50mg・100mgの効果や副作用について解説していきます。
効果
ジフルカンカプセルは、トリアゾール系抗真菌薬に分類され、その有効成分はフルコナゾールです。フルコナゾールは、真菌の細胞膜のエルゴステロールの合成を抑制することによって、抗真菌作用を示します。
カンジダ属およびクリプトコッカス属が原因でおこる真菌血症、呼吸器真菌症、消化管真菌症、尿路真菌症などの治療に有効です。カンジダ属による膣炎や外陰膣炎の治療に使用されます。
また、骨髄移植患者の深在性真菌症の予防にも使用されます。通常成人には、次の量を経口投与します。
- カンジダ症の場合は、フルコナゾールとして50~100mgを1日1回。
- クリプトコッカス症の場合は、フルコナゾールとして50~200mgを1日1回。また、重症または難治性の場合には、1日量として400mgまで増量できます。
- カンジダ属による膣炎・外陰膣炎の場合は、フルコナゾールとして150mgを1回。
- 深在性真菌症の予防の場合は、フルコナゾールとして400mgを1日1回。
また、小児や乳幼児の場合には、体重によって投与量が違いますので、医師の指示どおりに服用してください。症状によっては長期間服用することがあります。
症状がなくなったからといって勝手に服用するのをやめてしまうと、再発を繰り返すことになります。医師の指示がある間は服用を続けてください。胎児が奇形をおこす可能性が否定できないので、妊婦への投与は禁忌になっています。
副作用
真菌の細胞膜のエルゴステロールは、人の細胞膜にはありません。そのため、ジフルカンカプセルは、副作用の少ない薬です。まれに、吐き気や腹痛、下痢、発疹、AST上昇やALT上昇肝機能を示す血液検査値の異常がおこることがあります。
ほとんどおこることはありませんが、重大な副作用として、ショックやアナフィラキシー様症状、重症の皮膚・粘膜症状(中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群)、急性腎不全、重症の肝障害、偽膜性大腸炎、間質性肺炎などがおこる可能性があると添付文書に記載れています。
上記に挙げた副作用が疑われるような症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
ジフルカンカプセルと一部の薬剤(てんかん治療薬、気管支喘息の治療薬、糖尿病治療薬、降圧剤など)を併用すると、その薬剤の作用を強めたり弱めたりすることがあります。普段から服用している薬がある場合には、必ず医師に伝えるようにしましょう。
まとめ
深在性真菌症は、免疫力の低下したときにおこります。治療をしないと命にかかわることもあります。中途半端な治療では、一見治ったように思えても、直ぐに再発してしまいます。医師の指示を守って、きっちりと薬を服用することが大切です。