
季節性のアレルギー性鼻炎やダニやホコリなどによる通年性のアレルギー性鼻炎ではマスクを着用しても症状が緩和されないことがあります。
抗ヒスタミン薬などの内服薬で症状をある程度抑えることはできますが、鼻水に効果を示さないこともあります。
鼻づまりで不快感が強い時には点鼻薬を用いて症状が和らげるのも方法です。今回は、ベクロメタゾンの効果や副作用について解説します。
効果
ベクロメタゾンはベクロメタゾンプロピオン酸エステルを有効成分とするステロイド系の抗炎症薬です。アレルギー反応による不快な鼻の症状を取り除いてくれ、アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎に効果を発揮します。
アレルギー性鼻炎は花粉やダニ、ホコリなど鼻の粘膜においてアレルギー反応が生じて炎症などを起こします。
主な症状としてくしゃみや鼻水、鼻づまりが見られますが、内服薬の抗ヒスタミン剤はくしゃみや鼻水には効果があっても鼻づまりの症状を緩和するのが難しいことがあります。
ベクロメタゾンは噴霧式の点鼻剤でくしゃみや鼻づまりなどの症状を和らげてくれる作用が期待できるお薬です。
ステロイド剤には炎症やアレルギー反応を抑制してくれる働きがあり、局所的に作用するため全身性への心配は少ない薬剤です。
即効性も期待でき、1日〜3日程度で効果が実感できるでしょう。鼻炎による鼻の症状が酷い時に処方されることが多く、鼻づまりの酷い方に効果的な薬剤です。
ベクロメタゾンは1日に決められた量を噴霧するようにします。成人では1操作を1日4回、最大16回噴霧吸入できます。
小児においては1日2回で最大8回噴霧吸入ができます。噴霧量は年齢や体重、症状により増減します。
花粉症の症状が強い方は早めに処方してもらい、早期に治療することにより花粉症の症状が軽減することができるでしょう。
通年性のアレルギー性鼻炎の方は医師の指示に従い噴霧するようにします。
副作用
内服薬と比較して全身への副作用は少なめですが、鼻の刺激感や掻痒感、乾燥感、不快感、鼻出血など、部分的に副作用の症状が現れることがあります。
そのほか悪心・嘔吐、下痢、食欲不振、頭痛などの症状が現れた時は医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
横向きの噴霧や継続して使用するなど注意を守らない場合は鼻の粘膜を傷つけ鼻中隔穿孔を発症することがあります。
持病で高血圧症や糖尿病のある方はベクロメタゾンの使用により症状が悪化する恐れがありますので慎重に投与するようにして下さい。
長期間大量に使用することにより眼圧亢進や緑内障を引き起こすことがあります。目が痛くなったり、かすんだり、物が見えにくいなど症状がある場合は使用を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
ベクロメタゾンは局所的に作用するため全身性の副作用はほとんどありません。
まとめ
くしゃみや鼻水、鼻づまりは不快な症状ですが噴霧点鼻薬などで症状を緩和することができます。ベクロメタゾンはステロイド剤の噴霧吸入剤で、局所的に働くためきちんと使用すれば効果の得られる薬剤です。全身性への副作用は心配ありませんが、使用上の注意を守って投与するようにして下さい。