アズノールは非ステロイド系の皮膚疾患治療薬です。アズノール軟膏は効果も副作用も穏やかである事から主に軽度の皮膚疾患に広く用いられています。そのため皮膚科以外の診療科でも処方されることも多いので病院からもらった事があるという方も多いと思います。
病院からもらう軟膏は様々な種類があり、どんな特徴があるのかわかりずらい面もありますね。今回は症状ごとのアズノールの効果や副作用について調べてみましょう。
目次
症状別の効果
やけどへの効果
アズノールには抗炎症作用が主な効能ですので火傷の治療に効果があります。効き目は穏やかですが長期間の使用が可能であり、炎症を鎮めながら皮膚の再生能力を助けてくれます。
おむつかぶれへの効果
アズノールは効果が穏やかであると共に副作用も少なく安全性が高い事から赤ちゃんの皮膚トラブルにおいても処方されることが多いお薬です。比較的軽症のおむつかぶれに用いられ、消炎作用と保湿効果で治癒を早めます。
あせもへの効果
アズノールには抗炎症作用と共に抗アレルギー作用がありますのであせものように痒みを伴うような症状の時にも効果があります。ステロイド剤のような即効性はありませんが、長期間の使用が可能なお薬ですので、じっくり時間をかけて治していきます。おむつかぶれに関してもそうですが、アズノール軟膏の効き目を良くするためには患部が清潔な状態にして使用するようにしましょう。
乳児湿疹への効果
アズノールは乳児湿疹に対しも効果があり安心して使えるお薬です。抗炎症作用と抗アレルギー作用や皮膚を保湿して保護する働きがありますので、アズノールを塗り続ける事で治癒が目指せます。小さな子供さんの皮膚トラブルは早めに気づいて治療を始める事で穏やかな効き目のアズノールで充分に対処できます。
ニキビへの効果
アズノールの主成分である「ジメチルイソプロピルアズレン」は植物由来の抗炎症作用があり、これが赤ニキビやニキビ跡の赤みを抑える効果があります。アズノールは非ステロイド系ですので子供や赤ちゃんのニキビの治療にも用いられます。
口内炎への効果
口内炎痛みを軽減するには炎症を抑える必要がありますので抗炎症作用のあるアズノールは口内炎にも効果があると言えます。ただし、口の中に使う時には「アズレン」を配合したうがい薬が用いられる事が多いようです。
副作用について
アズノールは副作用が少ない薬ですが、稀に皮膚炎悪化、毛嚢炎、ニキビ、おできといった副作用が報告されています。
これらの副作用は全体の1%未満と言われていますが、もし症状が出た時には医師に相談するようにしましょう。
顔に塗る際の注意点
アズノールは副作用が少ない外用薬ですので顔に塗っても安全性の高いお薬です。
しかし、顔はまぶたや唇などデリケートな部分も多くありますので、いきなり大量に塗るのは避け少量から試してみるようにし、段階を踏んで塗っていくようにする事が大切です。
まとめ
アズノールは効き目が穏やかでありながら、患部を保護し炎症を和らげる効果がしっかりと備わった外用薬です。
症状などにあわせて正しく使用し早い治癒を目指し、気になる症状が現れた時には医師や薬剤師に相談するようにしましょう。