1月を過ぎると、花粉症の人にとっては要注意の時期が近づいてきます。厚生労働省ではこの時期にスギ花粉飛散予測を発表しており、ある程度、目安にすることができるでしょう。
しかし、実際に花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状が表れてしまったら、酷いときにはまともに脳が働かなくなってしまいます。
酷い鼻づまりには、アラミスト点鼻薬が非常に効果があり、医療機関で処方されています。今回は、そんなアラミスト点鼻薬の効果や副作用、市販の代替品について解説していきます。
効果について
アラミスト点鼻薬の主成分は、フルチカゾンフランカルボン酸エステルと呼ばれているステロイド系の成分です。
現状、ステロイド系よりも優れた抗炎症作用を持っているものは少ないので、炎症を起こしたときなどには、よく処方されています。
また、この成分は抗ヒスタミン作用もあるため、アレルギー性の症状に効果があります。従来の点鼻薬に比べると持続時間も長く、1日から3日程度ではっきりと効果を実感できることが多くあります。
副作用について
一方で気になるのは副作用でしょう。ステロイド系の成分は、効果の強さから副作用が起きやすいものも存在していますが、アラミスト点鼻薬は、鼻腔内に直接噴霧する薬のため、全身への副作用はまず起きません。
使用中、刺激などで痛みを感じたり、鼻血が出たりすることはありますが、それほど重篤なものではありません。
市販の代替品について
アラミスト点鼻薬は比較的最近になって適用された薬のため、ジェネリックや代替品となる市販薬はありません。
従来品とは形状も違う
従来の点鼻薬は噴霧させるためのスイッチが容器の上側にありましたが、アラミスト点鼻薬では横に噴霧スイッチが設置されています。このことにより、鼻腔内を傷つけるリスクが軽減され、どの年代でも安心して使用できるデザインになっています。
使用回数も1日1回で済むのも、アラミスト点鼻薬のメリットです。通常、点鼻薬は1日2回の使用が必要なことが多く、市販品では症状が出る度に使用しなければ、症状を抑えられないこともありました。しかし、アラミスト点鼻薬は、起床して使用した後は、翌朝まで使用する必要はありません。
注意して欲しいのは、効果が表れて鼻炎の症状が治まったからといって、途中での使用を中止しないようにすることです。体感で治まったように感じても、一時的なものである可能性があるからです。必ず医師の指示に従って服用するようにしましょう。
実は眼の症状にも効くことがある
アラミスト点鼻薬の使用者の中には、眼のかゆみなどが治まったという人もいます。海外では被験中に確認されているケースで、日本国内でもアラミスト点鼻薬を使用することで眼のかゆみや涙が落ち着いたという口コミが確認できます。
しかし、この効果については万人に表れるわけではないようです。販売元の企業でも明確なことは不明とされており、今後のさらなる研究に期待したいところです。
最後に
アラミスト点鼻薬は新薬扱いになっているので、同じ成分の薬が市販品として出まわるのは、先のことになるでしょう。
市販品で使用されている成分は、従来のものと変わりありませんから、効果についてはアラミスト点鼻薬ほどの期待はしないほうが良いかと思います。
しかし、アラミスト点鼻薬のデザインのように横押し型のものが販売されることは期待したいところです。
従来の容器では、鼻の粘膜を傷つけやすいリスクがあることから、小さな子供には使えないことがあったからです。子供の花粉症も増えてきている今、使いやすさは重要視していきたいものです。