
年齢を重ねるごとに男女ともに特有の病気が現れることがあります。
前立腺肥大症は50歳代以降の男性に比較的多く発症する病気で、肥大した前立腺により膀胱や尿道が圧迫され排尿障害が現れます。頻尿は日常生活に影響を及ぼすことがあり、夜間頻尿など夜中に何回も起きると体調不良の原因になります。
今回は前立腺肥大症の治療薬アボルブの効果や発毛への効果、そして副作用について解説します。
効果
アボルブはデュタステリドを主成分とする5α還元酵素阻害薬で前立腺肥大症の治療に用いられれる薬剤です。
前立腺肥大は、男性ホルモンのテストステロンが関与していますが、主成分のデュタステリドは男性ホルモンの分泌を抑えて前立腺を小さくしてくれます。
テストステロンは5α還元酵素の作用を阻害して、ジヒドロテストステロン(DHT)への変化を抑制し前立腺を縮小します。
前立腺を縮小することにより頻尿、残尿感などの症状を改善してくれます。
内服方法は、成人に対してて1回0.5mgを1日1回経口投与することで症状が和らぐでしょう。
内服用量は症状により異なるため医師の指示に従い内服するようにして下さい。
発毛への効果
上記で説明したように、アボルブには男性ホルモンの分泌を抑える効果があります。そして、男性ホルモンは男性型脱毛症(AGA)の原因物質でもあります。
そのため、アボルブは2009年に厚生労働省の認可を得て男性型脱毛症のための薬としても使われています。
つまり、アボルブは発毛への効果があると認められているのです。
副作用
アボルブはホルモン系に関与する薬剤なので、ホルモンに関係に副作用が現れることがあります。
主な副作用は、勃起不全、リビドー減退、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)など現れることがあります。
その他、低い頻度で蕁麻疹、発疹、掻痒症、などの過敏症、抑うつ気分、味覚異常、浮動性めまいなどの精神神経系、脱毛症や多毛症、下痢、腹部膨満感、倦怠感など現れることがあります。
重篤な副作用には、肝機能障害、黄疸が見られることがあるのでAST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビンの上昇などないか定期的に血液検査を受け肝機能値を確認するようにして下さい。
アボルブは主に肝臓で代謝されるため肝機能障害のある方に投与する場合は慎重に投与するようにします。
薬剤の半減期は3週間〜5週間ですが、肝機能障害のある方は代謝が遅れて血中濃度が高くなる可能性があります。
また、リトナビル等CYP3A4阻害作用を有する薬剤と併用すると血中濃度が高くなり、副作用に繋がる恐れがあるので注意して下さい。
他の病気で薬を内服している場合は、併用薬に注意が必要なため必ず医師に伝えるようにしましょう。
風邪薬や頭痛薬の種類のなかには前立腺肥大症の方が内服すると排尿困難を起こす薬剤もあるので、市販薬を購入する際は医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
アボルブは皮膚から吸収される特性があるためカプセルから漏れた薬剤に、子どもや女性が触れた場合は直ちに石鹸と水で洗い流すようにします。
まとめ
アボルブは前立腺肥大症の症状を改善する薬剤です。内服することにより前立腺が縮小して膀胱への圧迫が少なくなり、頻尿などの症状が改善されるでしょう。
前立腺肥大症は、病状の進行度により内視鏡手術やレーザー治療等治療方法が異なるので、内服治療で効果が得られない場合は、医師と相談しながら治療を進めるようにしましょう。