
血液の細胞の病気は遺伝子の異常や原因不明で発症することがあり、アグリリンは血小板が増える病気の本態性血小板血症の治療薬です。
肝臓や腎臓、胃などの臓器が病気になるのと同じように血液を造る細胞が病気になることもあります。血液細胞が病気になると徐々に進行して、出血傾向が見られたり、健康診断などで指摘されて病気と気づくことがあります。
今回は、アグリリンの効果や副作用について解説します。
効果
アグリリンはアナグレリド塩酸塩水和物を有効成分とする本態性血小板血症の治療剤です。
本態性血小板血症では、血小板の増加や巨核球の過形成、出血傾向や血栓ができやすいなどを主症状とする造血幹細胞の異常によって起こる病気です。
アグリリンは血小板の前駆細胞である巨核球に作用して血小板が産生されるのを抑えます。
本態性血小板血症は、骨髄増殖性腫瘍のひとつで巨核球前駆細胞が過剰に増えて起こる病気です。主な症状は、頭痛、出血傾向、脱力、出血、感覚異常、脾腫、指の虚血など見られるようになります。
内服方法は、通常、成人に対しては、1回0.5mgを1日2回から内服を始めます。薬剤を増量したい場合には、1週間以上間隔を空けて、1日の用量を0.5mgずつ行い、1日4回の範囲で経口投与します。但し、1回用量として2.5mg、1日用量として10mgを超えないように内服して下さい。
本態性血小板血症の予後は比較的良好ですが、稀に骨髄線維症や急性白血病を併発することがあります。また、血小板増加により脳梗塞や心筋梗塞など血栓症の原因となることがあるので注意が必要です。
副作用
病気の治療薬は副作用に注意しながら内服するようにします。
主な副作用は、貧血、頭痛、動悸、下痢、末梢性浮腫など見られることがあります。
重大な副作用として心障害(動悸、心嚢液貯留、頻脈、心拡大、プリンツメタル狭心症、上室性期外収縮、心室性期外収縮、うっ血性心不全、心房細動、上室性頻脈、心筋梗塞、心筋症、狭心症など見られます。
心電図のQT間隔の延長、心室性不整脈なども副作用として起こるので注意が必要です。
間質性肺疾患、貧血など異常が見られたら適切な処置を行うようにします。また、脳梗塞などの血栓塞栓症など状態を観察して異常がある場合は、医師の診察を受けるようにして下さい。
高齢者など身体機能が低下している方や肝・腎機能障害がある方は血中濃度が上昇する可能性があるため医師の指示に従い内服するようにします。その他、心疾患のある方も慎重に内服するようにしましょう。
アグリリンを内服している期間は心電図検査や血液中の電解質濃度など異常がないか状態を観察します。
抗凝固剤や血小板凝集抑制作用のある薬剤、抗不整脈など併用薬がある場合は、薬剤の相互作用に注意するようにして下さい。
まとめ
アグリリンは本態性血小板血症の治療に用いられる薬剤です。
血液の病気はいくつかありますが、自覚症状が少なかったり、病気に気づくまで時間がかかることがあります。定期的に血液検査などを受け、体に異常がないか確認するようにしましょう。