腹痛になったときの薬として、正露丸が思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか?
昔から下痢の対処に飲まれてきた正露丸ですが、正露丸の効能、有効成分についてご存知ですか?
今回は、正露丸の効能とそれぞれ成分の作用についてご紹介します。
正露丸の効能
正露丸の効能として「下痢」は有名ですが、その他に、虫歯痛にも効果があります。
添付文書より、正露丸の効能・効果は、「軟便、下痢、食あたり、水あたり、はき下し、くだり腹、消化不良による下痢、むし歯痛」です。
正露丸は、腸内の水分量を調節して、腸の運動を止めることなく、下痢症状を改善します。
ウイルスや細菌の感染によるもの(食あたりや水あたり、お腹の風邪)、ストレスが原因で腸の運動が過剰になって起こるもの、冷えによるもの、食べ過ぎ・飲みすぎによるものなど、さまざまな原因による下痢に効果的です。
虫歯の痛みには、痛む虫歯に正露丸を適量を詰めて使用します。
正露丸の成分とそれぞれの作用
正露丸は、大幸薬品をはじめ、多くの製薬会社から同じ名称で販売されています。そのため、薬の成分は、主成分である日局木(もく)クレオソート以外に配合されている生薬の種類が、それぞれの製薬会社によって異なっています。
ここでは、大幸薬品の正露丸の成分をご紹介します。
成人の1日の最大服用量である9粒中に、
- 日局木(もく)クレオソート400mg
- 日局アセンヤク末200mg
- 日局オウバク末300mg
- 日局カンゾウ末150mg
- 陳皮末300mg
が配合されています。
日局木(もく)クレオソート
木クレオソートとは、ブナやマツなどの植物を炭化する時に、「木タール」と呼ばれる物質ができますが、その木タールから精製される液体です。正露丸のあの独特の匂いは、この日局木クレオソートの匂いです。
大腸の過剰な蠕動運動や水分量を調節して、下痢や軟便を改善します。
また、日局木クレオソートは、歯の根管の消毒や歯の鎮痛に使用されていることから、虫歯の一時的な鎮痛にも使用されます。
日局アセンヤク末
炎症を抑える作用があり、小腸の蠕動運動を抑える作用があります。
日局オウバク末
苦味によって胃の働きを良くし、消化不良による胃のむかつきや下痢を改善します。炎症を抑える作用などもあります。
日局カンゾウ末
胃粘膜の保護作用、解毒作用、炎症を抑える作用など、他にも多くの作用が報告されていて、さまざまな漢方処方に配合されます。
陳皮末
陳皮とは、ミカンの皮を乾燥させたものです。
胃液や消化液の分泌を高め、胃腸の働きを良くします。
まとめ
正露丸は、さまざまな原因による下痢を改善します。
しかし、服用していても改善が見られない場合や腹痛が続くような場合は、他の病気の可能性もありますので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
