何らかの原因で口腔内にびらんや潰瘍、口内炎などできると食事をする時も傷んで日常の食生活に影響が出る場合があります。口腔内には雑菌が多く繁殖しているため口腔内に異常がある時は歯磨きやうがいなどで清潔に保つ必要があります。口腔内用の塗り薬には多くありますが、今回は、抗炎症作用のあるケナログ口腔用軟膏0.1%の効果や副作用について解説します。
効果
ケナログ口腔用軟膏0.1%は、トリアムシノロンアセトニドを有効成分とする口腔内の塗り薬で、主に慢性剥離性歯肉炎やびらんまたは潰瘍を伴う難治性口内炎・舌炎の治療に用いられる塗り薬です。
有効成分のトリアムシノロンアセトニドはステロイド剤ですが、抗炎症作用があるため炎症や腫れなどの症状を速やかに改善する働きがあります。ケナログ口腔用軟膏は口の中に塗る軟膏のため塗った薬剤成分が唾液などで流れでないように工夫されています。
軟膏基材には粘着性の高いゼラチンやプルラン、カルメロースナトリウム、ゲル化炭化水素(ポリエチレン、流動パラフィン)など配合され有効成分が口腔内に留まりやすいように工夫されています。
患部を清潔に拭いてから1日1~数回適量を塗るようにします。塗る回数などは治療法や疾患により異なるため、医師の指示に従い塗るようにして下さい。
副作用
ケナログ口腔用軟膏0.1%の副作用は、口腔内のしびれ感や味覚異常、味覚減退、口腔の感染症(細菌性感染症、真菌性感染症)などです。このような症状が現れたら使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
塗り薬ですが、妊娠中や妊娠の可能性のある方は大量に使用しないようにします。また、高齢者に長期間使用した場合、糖尿病や骨粗鬆症、高血圧症、感染症の誘発、緑内障など感染症を引き起こしやすいため、慎重に使用します。
口腔内に感染を伴う場合は、ケナログ口腔用軟膏を使用することで症状が悪化する可能性があるため、適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行ってから使用するようにします。トリアムシノロンアセトニドに過敏症のある方は使用禁止となっています。
まとめ
ケナログ口腔用軟膏は口腔内の歯肉炎や潰瘍、難治性の口内炎などに効果のある塗り薬です。ステロイド剤なので長期間使用は避けるようにしますが、抗炎症効果に優れ痛みや腫れを素早く改善してくれます。口腔内には雑菌が多く存在するので症状が進行しない為にも歯を清潔に保つようにしましょう。