
現在では様々な新薬が開発され薬の種類も数え切れないほどになりました。便秘薬には多くの種類がありますが、酸化マグネシウム錠は古くから使用されている薬剤で現在でも多くの医療現場で使用されています。
便秘を防ぐためには食物繊維を含んだ食品や適度な運動、規則正しい生活が重要となります。しつこい便秘や体質などによってはこの様な方法でも改善するのが難しいことがあります。
今回は、便秘に効果のある酸化マグネシウム錠の効果や副作用について解説します。
効果
酸化マグネシウム錠は酸化マグネシウムを有効成分とする制酸・緩下剤の薬剤です。
主な効果には便秘症や胃・十二指腸潰瘍、急性・慢性の胃炎、薬剤性胃炎、胃下垂症や胃酸過多症などの上部消化管機能異常や尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防に効果を発揮します。
制酸作用では胃酸を中和して胃を穏やかに保ちます。便秘に対しては腸内に水分を引き寄せて便を柔らかくしながら便の内容物を増やして腸を刺激して排便を促します。
そのほか尿路結石の主な原因となるシュウ酸カルシウムの発生を抑えて尿路結石の発症を防ぎます。このように酸化マグネシウム錠は便秘薬だけではなく、胃潰瘍や胃炎、尿路結石の予防などにも役立つ薬です。
用法・容量はそれぞれの症状や年齢などによって異なります。便秘薬として用いる場合には、1日2gを食前や食後の3回に分けて経口投与します。
制酸剤としては1日0.5g~1.0gを数回に分けて経口投与し、尿路結石の予防では1日0.2g~0.6gを多量の水で内服します。
いずれも用法・容量は症状によって増減しますので医師の指示に従い内服するようにしましょう。規定の内服量を飲むことで便秘や胃の症状が和らぐでしょう。
副作用
酸化マグネシウム錠は安全性が高いため現在でも使用されていますが、注意事項は守るようにしましょう。
主な副作用として見られるのは下痢や腹痛などです。酸化マグネシウム錠の用量を守らず多く内服した場合は下痢など発症しやすくなるので注意しましょう。
重篤な副作用を引き起こすことは稀ですが、高マグネシウム血症を引き起こすこともあるので注意が必要です。
ですので、悪心や嘔吐、血圧低下、口の渇き、徐脈などの不整脈、皮膚紅潮、意識障害、呼吸抑制など見られたら内服を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
また高齢者の方が酸化マグネシウム錠を内服する場合は高マグネシウムに注意しながら定期的に血清のマグネシウム値を測定して内服するようにします。
腎障害や心臓疾患のある方、高マグネシウム血症と診断されている方などは医師の指示に従いながら慎重に内服するようにして下さい。
持病があり、他に薬剤を内服している場合は専門家のアドバイスを受け薬の相互作用に注意しながら内服するようにしましょう。
まとめ
酸化マグネシウム錠は便秘の他に制酸作用や尿路結石の発生を予防できる薬剤です。便秘にも効果が得られ、安全性も高いため古くから使用されています。普段の生活で便秘を予防できれば良いですが、腹部の不快感が強い時には酸化マグネシウム錠で改善しましょう。