
「頭がなんだか痒い…」「頭皮にぶつぶつができてる!」なんて経験はありませんか?それは、頭皮湿疹と呼ばれる皮膚病の一種です。今回は、頭皮湿疹の原因や市販薬に焦点を当ててみていきましょう。
頭皮湿疹の原因一覧
まずは、髪の毛をかき分け、鏡などで頭皮の状態を確認してみてください。頭皮が赤くなり、小さいぶつぶつがある場合は、頭皮湿疹の可能性が高いです。頭皮湿疹には、大きく分けて4つの種類があります。これから、その4つを順番に見ていきましょう。
脂漏性皮膚炎
これは頭皮の皮脂が過剰に分泌されていることが原因となります。頭皮だけでなく、鼻の周りや額、耳など、皮脂の分泌が多いところに起きやすい皮膚炎です。マラセチア属の真菌(カビ)によっても起こると言われています。
皮脂欠乏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは反対に、皮膚が乾燥し、皮膚のバリア機能が低下していることが原因で起こる皮膚炎です。特に空気の乾燥しやすい冬場に見られます。
頭皮が乾燥している状態で、シャンプーなどで刺激を与えてしまうと、そこから炎症が生じてしまいます。乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方に多いといわれています。
アトピー性皮膚炎
アレルギー反応が原因で起こる皮膚炎で、湿疹が起こりやすい場所としては、四肢の関節部分が有名です。しかし、多くの患者で頭皮にも湿疹が見られています。これは、肌のバリア機能が全体的に低下していることが原因だと考えられています。
接触性皮膚炎
頭皮に直接触れた物質の刺激やアレルギーによって起こる皮膚炎です。シャンプーやリンス、トリートメント、整髪料をはじめ、化粧品などが影響している場合もあります。
頭皮湿疹におすすめの市販薬一覧
頭皮湿疹は本来ならば病院に行って、診断をつけた上で正しい薬を処方してもらうことが大切です。しかし、忙しい現代人にとって、平日病院へ行くのはなかなか難しいですよね。そこで、今回は頭皮湿疹に特化した市販薬をご紹介します。
メディクイックH

スプレータイプなので、肌に直接触れることがなく、清潔に使うことができます。頭皮に傷がある場合も安心ですね。しかし、後頭部にかける時になかなか患部に直接スプレーすることはなかなか困難です。
他の部位にスプレーする時も、髪の毛についてしまうことがあります。また、噴射した液を吸い込まないようにしましょう。スーッとした清涼感もありますが、場合によっては痛いと感じることもあるそうです。
また、メディクイックHについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ムヒHD

こちらはピンポイントで患部に塗るタイプの薬になります。しっかりと髪の毛をかき分けておけば、髪の毛につく心配はありませんよ。ただし、患部に直接触れるタイプになりますので、触れた面に雑菌が繁殖してしまうおそれもあります。
この2つに共通している成分は、「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」というものです。これはアンテドラッグステロイドと言って、皮膚に塗布・噴霧すると、30分程度で皮膚内部へ浸透し、炎症を抑える効果があります。
その後、分解され、体内には吸収されない仕組みとなっています。とはいえ、ステロイドの1種なので、絶対に副作用がないわけではありません。決められた用量・用法を守り、正しく使いましょう。
また、ムヒHDについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
ついついかきむしりたくなる頭皮湿疹。一時的にかゆみを抑えるため、市販薬を使ってみてはいかがでしょうか?しかし、ますます悪化したり、かゆみが一向におさまらない場合は皮膚科専門医を受診しましょう。