急性咽頭炎はいわゆる「のどの風邪」です。急性咽頭炎になるとのどがヒリヒリと痛くなって、熱が出てきます。このイヤなのどの風邪になる原因は何なのかを詳しく解説していきたいと思います。
目次
急性咽頭炎のしくみ
通常風邪はウイルスや細菌が鼻やのどに付いて感染します。鼻やのどの粘膜に付いたウイルスは、増殖して様々な症状を引き起こします。のどの腫れや痛みはウイルスの増殖を抑えるための身体に備わっている防御反応になります。
これが急性咽頭炎です。血液中の白血病が集まり、毛細血管から血液成分が染み出ることで腫れが起こります。すると周囲の神経が刺激されて痛みが生じるのです。のどの炎症が起こると、その炎症が脳に伝わり発熱や頭痛が起こります。
体温を上げることで、ウイルスの増殖を抑えるとともにウイルスを攻撃する白血病の働きを高めます。感染したウイルスの種類や量、その人の免疫力などによりますが、通常は一週間程度で回復に向かいます。
急性咽頭炎の原因一覧
ではそののどの風邪を引き起こすウイルスや細菌にはどのような種類があるのでしょうか。
①ウイルスによるもの
アデノウイルス
のどの痛みや高熱、結膜炎などの症状が出る夏風邪と呼ばれるウイルスです。
コクサッキーウイルス
幼児や小児に多くみられますが、大人も発病します。発熱やのどの痛みとともに全身けん怠感なども現れます。咽頭に水泡が10~20個ほど出て潰れます。
ライノウイルス
大人の風邪の1/2~1/3の風邪の原因となるウイルスです。鼻やのどといった上気道に炎症を起こしますが、鼻水などの症状が強く出ます。
インフルエンザウイルス
A型とB型がありますが、どちらものどの症状が強く出ます。炎症がひどくなり熱も高くなります。
②細菌によるもの
溶連菌
多くがA群溶血性連鎖球菌という種類になります。のどの痛みや発熱などの他、身体や手足に発疹が出たりいちご状舌と呼ばれる赤いプツプツが舌に出たりします。
インフルエンザ菌
インフルエンザウイルスとはまた別の細菌です。乳幼児の呼吸器疾患の原因になるのがB型インフルエンザ菌です。これはヒブと呼ばれ、ヒブワクチンを打つことで予防できます。
③その他の原因
化学物質や粉塵、煙、刺激性のガスなども急性咽頭炎の症状が起こる場合があります。その他にも副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで鼻がのどに回り、それが原因で急性咽頭炎になってしまうことも考えられます。
まとめ
急性咽頭炎の原因のほとんどはウイルスや細菌によるものです。予防するポイントは身体の中にウイルスや細菌を侵入させないようにすることです。
そのためには、手洗いやうがいをこまめに行い、流行しているときは人混みを避けるなどの対処をすることが大切になります。マスクの着用も風邪の予防の他に様々な物質を吸い込むことを防ぐ効果が期待できます。