
耳かきをよくする人などに起こることのある外耳炎は、外耳道が炎症を起こす病気です。耳の入り口から鼓膜までの部分を外耳道といいます。
外耳が感染症にかかり炎症が起こることにより、かゆみや痛み、腫れや膿が出ることもあり、軽度であれば3日以内に症状は治まりますが、重度になると薬物治療や膿などの分泌物を除去したりする必要があります。
ここでは、外耳炎の原因・症状・治し方についてご紹介致します。
外耳炎が起こる原因
外耳炎の原因の多くは、耳かきをしたときや爪などで外耳道に傷をつけてしまったところにカビや細菌が感染して炎症を起こすことにあります。
耳にプールやお風呂の水が入ったり、シャンプーやリンス、ヘアスプレー、染髪剤などが傷の部分の刺激になったりして、外耳炎になることがあります。
外耳炎の症状
外耳炎になるとかゆみや痛み、腫れ、耳だれ、ヒリヒリとした熱がこもったような感じなどの症状があります。からだが健康な状態であれば、2~3日で自然治癒します。
外耳炎がなかなか治らない、治ってもまたすぐ繰り返す場合は、免疫疾患や糖尿病など自覚症状が現れていない病気が隠れている可能性もあります。
外耳炎の治療法
ほとんどの外耳炎は、耳掃除や爪などで耳に傷がついてしまうことによる耳を触りすぎることによるものです。極力、耳を触ることを避け、傷がある部分にヘアスプレーなどの刺激を与えないようにしていれば、外耳の状態も3日くらいのうちには、正常な状態に近づいていきます。
注意が必要な外耳炎
外耳道湿疹
急性の湿疹が外耳にでき、強いかゆみや、表皮から角質がはがれる落屑(らくせつ)や水泡、耳だれなどの症状が現れます。
原因は不明の部分もありますが、もともとアレルギー体質の人は、化学的刺激の化粧品やシャンプーなどが合わず、かゆみなどが生じる場合があります。爪などで掻いてしまいより悪化してしまうこともあります。
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の服用や、ステロイド軟膏の塗布などで治療していきます。この場合は、抗生剤や消毒薬を使用すると、湿疹を悪化させてしまう可能性があるので、注意が必要です。自己判断で薬を使用せず、耳鼻科で症状に合った薬剤を処方してもらいましょう。
カビ菌による外耳道炎
外耳道に「カビ菌(真菌)」がついたことにより発症します。ほとんどは、外部接触による感染ですが、糖尿病の人や、中耳の手術を受けた後などでも発症します。
かゆみが強いため、爪などで掻いてしまいより治りにくくなってしまうこともあります。自然治癒は難しいので、医療機関で、顕微鏡検査をおこない診断をきちんとしてもらいましょう。
初期の場合は、外耳道内の洗浄や抗真菌薬の塗布の治療をおこないます。重症化して強い炎症が起きている場合には、抗真菌薬を服用します。
プラス、副腎皮質ステロイド薬、抗生剤、真菌薬などを混合した軟膏を一時的に使用することがあります。長期に使用すると、真菌がかえって増殖してしまう危険性もあるので、炎症が治まったら軟膏を中止します。
悪性外耳道炎
健康な人はあまりかかることはありませんが、一度かかってしまうとなかなか治ることは難しく、進行していくタイプのものです。
原因は緑膿菌に感染することにより発症し、外耳道の部分だけでなく、そのまわりの骨や軟骨を破壊し、頭蓋内へと進行してしまう可能性もあります。
治療は、抗生物質の静脈投与が6週間行われます。がんの末期、白血病、糖尿病など全身状態が悪化している場合に発症しやくす、もとの病気の治療をすることが重要です。
まとめ
軽度の外耳炎であれば、刺激を与えないようにすれば3日くらいで、自然に治りますが、腫れや膿、湿疹などの症状がある場合には、耳鼻科などの医療機関を受診しましょう。
吸引器や切開などで分泌物を取り除いてもらい、洗浄や消毒、副腎皮質ステロイド、抗生剤などの軟膏や、抗生剤の内服薬などの症状にあった薬の処方をしてもらい、通常の外耳炎であれば、1週間程度で回復に向かいます。