腹痛や嘔吐、下痢などの辛い症状の感染性胃腸炎。かかってしまった場合には学校や保育園などはお休みしなければなりません。今回は、感染性胃腸炎に対する出席停止になる期間と学校への対応方法などについて調べてみました。
出席停止になる?期間や対応方法は?
基本的に感染性胃腸炎が完治するまで出席停止になります。しかし、インフルエンザのように「発症後5日間解熱後2日間」などと指定期間は定められていません。
学校や保育園によっては出席停止期間を設定しているところもあります。その際は診断書などが必要になってくる場合もあるので、感染性胃腸炎と診断されたら、まずは学校や保育園に連絡を入れましょう。
症状が治まったことを担当医師と学校に相談した後、出席させてあげるのが良いでしょう。だいたい3日から1週間ほどお休みする場合が多いようです。
完治しない状態で無理をするとかえって症状を悪化させ、感染を広げてしまうことがあります。
症状が治まっていても1ヶ月くらいは便中にウイルスがいると言われていますので、排泄後の消毒や手洗いについても話しておきましょう。
学校側ではどのように対応するべき?
ウイルス性の胃腸炎であるノロウイルスやロタウイルスは集団感染しやすいので、1人でも感染者が出た場合は園内や学校内の消毒などの対応が必要となります。施設責任者は発生状況を確認し、全関係者に周知することで一貫した対応を行いましょう。
感染性胃腸炎はウイルスに触れた人の手を介して感染が拡大していきます。ウイルスに感染した子どもが触れたものや、同じ空間にいた子どもが手を洗わずにそのまま口内に手を入れてしまったり、食事をしたりすることで感染が広がります。
施設内の消毒や殺菌対策を行うとともに、子どもたちにも手洗いの徹底を指導していく必要があります。また、施設外での感染防止のためにも感染者がいることを保護者に伝えることも大切です。
排泄物や吐物の処理は、処理する人自身の感染防止と、施設内での感染拡大を防ぐためにも迅速且つ的確な処理を行いましょう。
乳幼児が感染しやすいロタウイルスの場合は、園内でのおむつ交換に注意しましょう。おむつ交換時は他児が近くに来ないような物理的配慮を行い、必ず手袋をしてください。
また交換後のおむつから排泄物が漏れたりしないようにビニール袋に入れ、他児とは別のゴミ箱に捨てるなどの配慮を行いましょう。
*ノロウイルス・ロタウイルスについては下記のページでも詳しく紹介しています。
まとめ
感染力の強いウイルス性胃腸炎は何よりも早めの対応が感染拡大を防ぎます。ほかの人に移さないためにも無理はせずゆっくり休むことが大切です。