
手湿疹は、一般的に「主婦湿疹」と呼ばれるように、日頃の炊事や洗濯が原因となっている場合があります。ですが、これ以外にも手湿疹の原因として考えられるものが存在します。今回は、手湿疹の原因に関する情報をまとめていきます。
手湿疹について
正式名称は「進行性指掌角皮症」と言い、一次刺激性接触皮膚炎の症状が、手の平や手の甲、指に現れることを指します。
手湿疹には2種類あり、手の平や指に湿疹や水ぶくれができる湿潤型と手の甲までゴワゴワに荒れてしまう乾燥型に分けることができます。
炊事・洗濯などが原因の場合
炊事や洗濯が原因となる場合、刺激の強い洗剤や石鹸の不適切な使用が原因となっています。また、使用した後に正しいケアがなされていないことも原因となります。
具体的には、洗剤に含まれている界面活性剤という油汚れを落とすための成分が、手の皮脂までが落としてしまうことが原因となっているようです。
ストレスが原因の場合
手湿疹とストレスには強い関係性があります。女性の場合、家事や育児、仕事など肉体的にも精神的にもストレスが溜まりがちです。
ストレスが溜まると頭痛をはじめ、肩こりや腹痛、睡眠不足や円形脱毛症などの諸症状を引き起こします。当然、自律神経が不安定になるので、血行も悪化し、代謝機能も低下します。
これにより、皮膚を外部の刺激から守るバリア機能が弱まり、ちょっとした刺激でも痒みや湿疹が起こるようになるのです。
対処法としては、自分の好きなことを楽しむ時間を持ったり、温めのお湯にゆっくり浸かってリラックスしたり、しっかりと睡眠時間を確保して、ストレスを溜めないようにするのが良いでしょう。
食べ物が原因の場合
手湿疹と食べ物には、ほとんど関連性がないと言われています。ですが、加工食品には化学的合成品や強い香辛料などが添加されているので、それを食べた場合、アレルギー反応を起こす人もいます。
このアレルギー反応の一環として、手湿疹が生じる場合があります。アレルギーをお持ちの方は、加工食品やインスタント食品は避けるようにしてください。
内臓の疾患が原因の場合
手湿疹の直接の原因として、内臓の疾患は関係ないとされています。ですが、過度な栄養不足や内臓に何らかの疾患がある場合、手だけではなく全身に湿疹が見られることもあります。
まとめ
ここまで手湿疹の原因について見てきましたが、「炊事・洗濯」と「ストレス」が主な原因と言えそうですね。
前者の場合、作業中にゴム手袋を着けたり、作業後にしっかりとケアをすることで改善の 第一歩となります。
また、後者が原因となっている場合は、少し難しいかもしれませんが、ストレス溜めこまないような生活を心がけてください。