
冬になり、誰かの手を見た時に赤くなって荒れていると、この人しもやけかしらと気の毒になってしまう皮膚の病気。それがしもやけです。しもやけの辛さはその本人しか分かりません。ここでは、しもやけの痛みや腫れの原因や対処法についてご紹介します。
痛みや腫れの原因は?
しもやけは、冬に良く見られます。特に寒い地域では。それは寒さや気温差が原因で、皮膚の血行が悪くなってしまうからなのです。しもやけの出やすい場所は、手足の先や耳たぶが多いのですが、これらの場所は、心臓から遠い末梢部分であり、血行の悪くなりやすい部分なのです。
また、体幹は服などを着用しているので、寒い時と体が温まった時の温度差が少なくなるのですが、手足や耳たぶは保護しなければ、温度差が激しい場所なので、しもやけになりやすいのです。このなりやすい場所から、寒さ、気温差が原因であることがよくわかりますね。
手足の末梢の部分に寒さなどで冷えが起こると、血管の拡張や収縮が出来なくなります。そして血液の循環が悪くなると末梢まで酸素や栄養が十分届かなくなります。
すると、血液がたまった「うっ血」という状態になったり、その部分に炎症を起こしてしまうのです。炎症が起きると痛みが発生し、強く腫れてしまうのですね。これがしもやけのメカニズムです。
おすすめの対処法は?
自宅でも簡単に出来る方法は、血行を良くするということです。血行を良くするには、入浴をして体を温めればいいと思いますが、しもやけの場合は少し違います。
末梢までしっかり血液を循環させるために、血管を拡張、そして収縮をさせる方法が必要なのです。その方法はしもやけの部分を温かいお湯と冷たい水に交互につけるということです。
お湯は入浴時の40度くらいで良いです。水は水道から出た温度で構いません。これに交互に3分ずつくらい付けます。これを5回くらい繰り返すのです。手足の場合はできますが、耳たぶの場合は少し難しいですね。その場合は、お湯と水にぬらしたタオルを用いて行うと良いです。
痛みや腫れがひどい場合には、病院にいく物良い方法です。しもやけもひどくなると掻き毟って、皮膚から出血ということもあります。またばい菌が入って化膿するということもあります。そのために病院で痛み止めや炎症を抑えるような軟膏で治療をする方法もあるのです。
まとめ
しもやけは予防も大切と言われますが、出来てしまったものは仕方ありません。しかし、痛みや腫れが軽いうちに対処すれば、自宅での改善させることは可能です。ひどくなった場合は、時間もかかりますし、苦痛も大きいので、病院で見てもらうと安心ですね。