
膀胱が炎症を起こしてしまう膀胱炎。私たち人間だけでなく、猫や犬にも見られる症状です。今回は、そんな猫・犬の膀胱炎の原因・治療法を解説していきたいと思います。大事な家族の不調にいち早く気づけるお手伝いができればと思います。
どんな症状が出るの?
まずは、猫や犬が膀胱炎を発症すると、どのような症状が見られるのかを学んでいきましょう。
- ぐったりしている
- 食欲がない
- 発熱している
- 水を頻繁に飲む
- 色の濃い尿が出る
- 濁った尿が出る
- 血の混じった尿が出る
- 臭いのキツい尿が出る
以上が犬や猫が膀胱炎を発症したときの代表的な症状となります。
また、膀胱炎には、急性と慢性があり、急性の膀胱炎を放置しておくと、それが原因となり、慢性の膀胱炎が引き起こされてしまうこともあります。上記の症状が見られる場合には、早めに気づいてあげるようにしてください。
原因は何?
膀胱炎は、尿道から細菌が体内に侵入し、膀胱まで辿りつき炎症を起こさせる病気です。主な原因としては、以下のようなものがあります。
- 細菌感染
- 結石
- ストレス
- 寒冷
どんな治療方法があるの?
猫や猫の膀胱炎の治療法には、以下のようなものがあります。
投薬治療
膀胱炎の原因となる細菌を特定して、最も効果のある抗生物質を用いる治療法です。炎症を引きおこす細菌としては、
- 大腸菌
- ブドウ球菌
- プロテウス属
- レンサ球菌
- クレブシエラ
- ニューモニエ
- エンテロバクター属
- シュードモナス属
- コリネバクテリウム属
などがあります。
これらに適した抗生物質を投与していくことで、膀胱炎の治療を進めていきます。経過に従って、一番適切な投薬計画を進めていくことになります。
基礎疾患の治療
膀胱炎が長期化してしまい、慢性の膀胱炎となってしまった場合や一度治った後でも再発するような場合は、膀胱炎以外の症状が出ている可能性も考えられます。
そういった場合は、結石や腫瘍、先天的な以上がないかをチェックしていき、その改善に努めます。
まとめ
今回は、猫・犬の膀胱炎の原因や治療法について解説してきました。ペットとは言えども、ネコちゃんやワンちゃんは大切な家族の一員ですね。
普段から、ネコちゃんやワンちゃんの体調に気を配っておくことで、症状の変化にも早めに気づくことができるかと思います。
また、少しでも以上があるようでしたら、すぐにでも獣医師の方に相談するように心がけてくださいね。