
湿疹(もしくは皮膚炎)とは、皮膚に赤い斑点が出る(後に他の症状が出ることもある)、かつ痒みを伴う皮膚病の総称です。
慢性湿疹とは、その症状が慢性的に(一週間以上)出る疾患です。ここでは、慢性湿疹の原因とおすすめの市販薬について見ていきます。
原因
湿疹の原因は実に様々ですが、代表的である原因を紹介します。
接触皮膚炎
いわゆる「かぶれ」のことです。これは外からの刺激(空調、化粧水など塗物)によるアレルギー反応によって起こることが一般的です。おむつアレルギーや主婦湿疹などもこれに含まれます。
毒性物質による、誰にでも発症することがある刺激性接触皮膚炎と、アレルギー機序によって感作用された人に生じるアレルギー性接触皮膚炎の二つにわかれます。
また特殊な例として光接触皮膚炎(日光湿疹)もこの中に含まれています。対策は基本的に発症の原因である刺激を避けること。
またパッチテスト(染髪品や化粧品など、かぶれがおきないか事前に少量で試すこと)が予防に有力とされています。
アトピー性皮膚炎
アトピー要因によるアレルギー反応の皮膚炎のことです。半年以上の皮膚炎はアトピー要因が絡んでいる可能性が多いのだそうです。
アトピーの場合は基本的には医師の診断に従った薬を使いましょう。下手に市販品に手をだすとかえって悪化する可能性もあります。
治療薬と対処法
まず皮膚炎でよく聞く言葉、ステロイドについてです。ステロイドとは副腎皮質ホルモンによる軟膏製の塗布薬のことです。
皮膚からはグルココルチコイドという成分が分泌されるのですが、それには強力な抗炎症作用と、免疫抑制作用が働きます。そのグルココルチコイドを人工的に作り出したのがステロイドなのです。
気をつけたいのがステロイドは対処薬で、症状を抑える薬でありアトピーそのものを治す薬ではありません。漠然とした使い方は危険です。
また、アトピー治療に関しては基本的な免疫力をあげることが良いとされています。健康的な生活が最も確実な近道なのだそうです。
さらに、大事なのは低刺激の洗顔や石鹸を使うことです。固形石鹸は基本的には低刺激のものがお勧めです。
おすすめの市販薬は?
ベトネベートN軟膏AS

第一三共ヘルスケアから販売されています。この薬は市販薬でも特に強力な薬と言われており、特に火傷などの化膿に対して効果が出るそうです。
ステロイド成分だけでなく、保湿成分も含まれています。ステロイドのため、塗布は数時間はおくことがのぞましいです。
また、ベトネベートN軟膏ASについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
プレバリンα軟膏

ゼリア新薬から販売されています。痒みが強い場合はこちらの市販薬がお勧めです。特に局部麻酔の成分リドカインが含まれているものは珍しく、痒み止めに関しては大いに効果を期待できます。
また、プレバリンα軟膏については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
今回は、慢性湿疹の原因やおすすめの市販薬について見てきました。湿疹の種類によっては、市販薬を使わない方が良い場合もあるので、気になる症状が出たときは病院で診てもらうようにしてください。