
脳梗塞は高齢化社会にともない年々増え続けている病気です。若いからと油断はできません。50代以下でも発症リスクが十分にある病です。
しかし、万が一発症しても周りや自身で対処法を覚えていれば、後遺症などを防いだり、回復への確立も高まります。そこで、今回は、脳梗塞とはどうのような病気かとともにリハビリ方法について期間・費用面も含めてみていきたいと思います。
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳の血管に起こる病気である脳卒中の1つです。脳卒中は日本人の死因第4位を占めるほど多く、2014年の日本における死亡者数は11.4万人にものぼります。そのうち60%が脳梗塞によって亡くなっています。
身近に起こりうる脳梗塞。どのような病気なのでしょうか。脳梗塞は、脳に栄養や血液を送る血管が詰まってしまうことによって脳が機能しなくなり、脳の障害が起こることを指します。
原因は?
脳梗塞が起こる主な原因は以下の3つです。
血栓性
動脈硬化と呼ばれる病気により、脳の動脈が狭くなり、血のかたまりである血栓が生じてしまい、血管が詰まって脳梗塞を引き起こします。
塞栓性
頭部の手前部分の血管にできた血栓が血流によって脳に運ばれ、血管が詰まることで脳梗塞になります。
血行力学性
もともと狭くなっている血管をもつ方が、血圧低下や脱水などが引き金となり、脳への血液供給が低下することで起こります。
症状は?
脳梗塞の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 麻痺 :手足に力が入らない、うまく動かせない
- 言語障害:ろれつがまわらない、話せなくなる
- 嚥下障害:水や食べ物がうまく摂取できなくなってしまう
- 精神障害:うつっぽくなったり、喜怒哀楽がコントロールできなくなる
発症後3時間以内に、血栓を溶かす薬の投与を行うなどで、以前に比べて命を落とす確率は下がりましたが、それでも後遺症が残るなど、まだまだ気を付けなければならない病気に変わりありません。次項では、この後遺症のリハビリについて詳しくお話します。
リハビリ方法は?
先ほどの症状の部分で、身体的に麻痺や運動障害が出ることにふれました。脳梗塞は一命をとりとめたとしても、障害が残る可能性が少なくありません。
では、こうした後遺症の治療にはどのようなことが行われるのでしょうか?それは、リハビリ専門病院、またはリハビリ科のある病院での機能回復治療です。
リハビリでは、失われた身体機能を回復するために、基本動作の回復や身体能力の回復を手伝ってくれる理学療法士や、身体機能の応用や心のケアを行ってくれる作業療法士とともにベッド上でできるリハビリを開始します。
発症後すぐのリハビリでは、起き上がることや寝返りをうつなどの手足が屈曲してしまったり、固まるのを防ぐための運動が行われます。
そして、次第に立ち上がることができるようになると、歩行の練習や、外出するための杖を使用した歩行の練習、段差を乗り越える練習などに進みます。その他にも、介助なしで食事ができるようにお箸を使っての食事などもリハビリでは行われます。
費用や期間は?
リハビリの具体的な内容をみてきましたが、では、費用や期間はどのくらい要するのでしょうか。まず、脳卒中が発症してからリハビリができるまでに回復し、安定した状態を回復期と呼び、発症から1~2か月ほどのことが多いです。
この時期に、リハビリを専門に行ってくれる回復期リハビリテーション病院に入院し、リハビリを行うという流れになります。病院によっては、発症後2か月以内と規定がありますので、病院ごとにみてみましょう。
それでは、入院費用(1ヶ月間)を医療費1割負担と3割負担の場合で、それぞれ見ていきたいと思います。
- 1割負担の場合:医療費約44,400円+食費260円×3食(1日分)× 30日=67,800円
- 3割負担の場合:医療費約80,100円+食費260円×3食(1日分)× 30日=103,500円
また、上記は基本的な大部屋である6人部屋の想定ですが、3~4人などの中部屋、または個室を希望される方は別途病院ごとにプラスで費用が生じます。
相場はおおむね1日プラス5,000円くらいです。そのほか、シーツ代タオル代、おむつ代などで別途1日プラス1,000円などかかる病院もあります。入院の期間としては、平均して2~3か月ですので、それぞれの試算×2または3が基本的な入院費用ということになります。
まとめ
脳梗塞は発症後すぐに対策、リハビリを開始することで、社会復帰できる可能性が高くなります。まわりのサポートが大切ですが、早めの対策を行いましょう。
そして、何より脳梗塞にならないことが一番です。そのためにも、リスクとなる過度な飲酒や喫煙、ストレスなどの因子を徐々に減らして、脳梗塞になる危険性を少なくしましょう。