白内障で最も多い老人性白内障は、老化に伴い生じる病気といわれています。しかし、全く予防法はないのでしょうか?今回は、白内障の予防法についてまとめます。
白内障とは?
白内障になると、目の水晶体というレンズの役目をする部位が白く濁る、目がかすむ、光がまぶしいなどの症状を引き起こします。
一度濁ってしまった水晶体をもとに戻す治療法は、今のところまだありません。症状が進行して、生活に支障が出てきたら、外科的手術により人工レンズを挿入することになります。
白内障には、先天性や外傷性、糖尿病、ブドウ膜炎などによるものがありますが、最も多いのは、加齢に伴い生じる老人性白内障です。
白内障の原因
白内障の原因は、水晶体を構成するたんぱく質が加齢に伴い、酸化して白く濁るためといわれています。
たんぱく質の酸化には、活性酸素が関与しているといわれています。年齢を重ねるごとに体内の抗酸化物質が減ってしまうためではないかといわれています。
白内障の予防法
食事の栄養バランスを整えよう
抗酸化物質が減ってしまうのならば、常に補給すれば予防に繋がるのではないでしょうか?
ビタミンB2やビタミンC、ビタミンEなどは、たんぱく質の酸化を抑える働きがあるため、これらを多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンB2はレバーやうなぎ、納豆、玉子などに多く含まれます。ビタミンCは果物や野菜に多く含まれます。ビタミンEは、食用油や種実類、魚卵に多く含まれます。
また、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンやほうれん草に多く含まれるルテインも高い抗酸化作用があり、目に良い食品です。
さらに、糖尿病になると白内障の進行が早くなるといわれています。野菜をしっかりとって栄養バランスの良い食生活をおくることで生活習慣病の予防にも繋がります。
紫外線を避けよう
水晶体が紫外線を吸収すると、活性酸素が発生し、たんぱく質の酸化が起こりやすくなります。外出時は紫外線から目を守るため、サングラスやサンバイザー、つばの広い帽子などをつけましょう。
煙草は控えよう
煙草を吸うと、ビタミンCの破壊が顕著にみられるため、ビタミンC不足になります。水晶体には、通常、高濃度のビタミンCが含まれていて、酸化を防いでいます。
そのため、喫煙者の白内障の発症リスクは、通常より3倍高くなるといわれています。白内障の予防のためには、煙草は控えましょう。禁煙するのが良いですね。
まとめ
白内障は、目の老化といわれています。普段から栄養バランスのよい食事を心がけて、体の老化を予防しましょう。また、白内障はそのままにしておくと、どんどん進行してしまいます。
できる限り早期に発見できるよう、目がかすむ、ぼやけて見える、普段よりまぶしく感じるなど気になる症状がみられたら、早急に眼科を受診しましょう。