狭心症は心臓病の一つです。軽い発作ならば、安静にしているだけで治まりますが大抵の場合は、薬の服用もセットで発作をおさえるようにしていると思います。
狭心症の発作を抑える薬にはいくつは種類があり、同時に副作用のリスクもあります。ここでは、狭心症には、どのような薬があり、それには副作用があるのかを紹介していきます。
抗凝固薬
抗凝固薬は名前の通り、血液が固まるのを防ぐ薬ですが、適切に服用していれば、それほどリスクはありません。
ただし、アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬など似た作用を持っている薬と併用した場合、出血することがあります。
抗血小板薬
抗血小板薬として処方される成分には、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジンがあります。
これらには血小板が集まったり血栓を作ることを予防する効果があります。出血した場合に血が止まりにくい作用を持っていると考えても良いでしょう。
大抵はアスピリンが処方されますが、抗凝固薬と併用すると血が固まりにくくなるので、怪我などには注意が必要です。
アスピリンの副作用として胃の働きが悪くなることがあります。アスピリンアレルギーを持っている人にはクロピドグレルやチクロピジンが処方されます。
副作用のリスクは低いものの白血球数が少し減るというリスクがあります。しかし、症状としてはそれほど気にする必要がないものとされています。
ベータ遮断薬
ベータ遮断薬には交感神経の働きを抑え、心拍数を下げる効果があります。
交感神経が抑えられるということは、自然と副交感神経が優位に働くことになるので、体がリラックス状態になります。
そのため心臓への負担を減らすことができる薬となっています。しかし、副作用として気管支痙攣を起こすことがあるため、気管支喘息の人には処方されません。
カルシウム拮抗薬
カルシウムには血管を収縮させる働きがあります。血管の収縮は狭心症の発作を起こしやすくする原因ですので、カルシウム拮抗薬が処方されることがあります。
カルシウム拮抗薬には、血管の筋肉をリラックスさせて、血液を流れやすくする効果があります。冠動脈の痙攣を抑えるために非常に有効なため処方されます。
副作用としてめまいや頭痛を起こすことがあります。また、ベラパミルが処方されたときには、副作用として便秘になることがあります。
硝酸薬
硝酸薬には、血管拡張作用があり、血管を広げることによって血流を改善させてくれます。硝酸薬で代表的なものにはニトログリセリンがあり、心臓病の処方薬の中では、一般的な部類に入ります。
副作用として、頭痛や心拍数の増加があります。ベータ遮断薬と同時に処方されることも多いので、副作用のリスクは低くなっていることが多いです。
最後に
狭心症は、生活習慣病の一つですので、普段の生活を見直すことも必要になります。
特に食事には注意が必要です。脂質が高いものを摂り過ぎていないか、炭水化物を摂り過ぎていないかなどを確認しましょう。
また、運動不足になりがちでしたら、生活の中で軽い運動を取り入れてくことも必要です。栄養バランスが取れた食事と運動が、狭心症などの心臓病を予防してくれます。