若い頃は何てことなかった坂道や階段が、最近息切れがしてつらくなってきた、時々胸のあたりがドキドキして不安になる…ということはありませんか? もしかしてそれは狭心症の初期症状なのかもしれません。
狭心症は早い段階で発見出来れば、怖い病気ではありません。狭心症の検査はどのようなものがあるのか、その検査方法や費用などを調べてみました。
目次
狭心症の検査について
狭心症は心臓につながる冠動脈が狭くなることで、心筋に十分な血液や酸素が送られずに起こる一過性の心疾患です。狭心症の検査はどの部分に血管狭窄が起きているか、心筋梗塞への進行の有無の確認になります。
心エコー検査の方法と費用
心エコー検査は、高周波の超音波によって、心臓の動きをその場で確認する検査で、狭心症をはじめとする心臓病のほとんどに威力を発揮する検査です。
心臓の弁の動きや弁から血液が漏れていないかなども確認することができ、費用は9,000円前後で、保険の適用内です。3割負担だとすると3,000円前後かかります。
ホルター心電図の方法と検査
ホルター心電図は、小型の機械を使って24時間の心臓の働きをモニターし記録する検査方法です。心臓付近などに電極をつけて、ベルトなどに記録用の機械をつけます。
1日の生活の中で不自然な働きをしていないかなどを確認する検査です。費用は15,000円前後で、保険の適用内です。3割負担であれば、5,000円前後となります。
血液検査の方法と費用
狭心症で血液検査を行なう場合、特に血中に異常が発見できるわけではありません。他の病気の可能性が無いか確認するために行なわれます。
とくに心筋梗塞の場合、血液中に異常が発見されることがあるため、その可能性を確認するためにも検査が行なわれます。費用は保険が適用されると、およそ500円前後です。
冠動脈造影CTの方法と費用
冠動脈造影CTは、静脈から造影剤を点滴しながら、冠動脈の様子を撮影していき、異常が無いか観察します。
CTの性能も上がってきており、乳幼児でもCT検査を受けられるようになっているくらいです。費用は、保険が適用されて14,000円前後かかります。
検査入院の期間
心臓カテーテル検査を行う場合、日帰りで行う医療機関もありますが、ほとんどが入院しての検査になります。
心臓カテーテル検査と同時に冠動脈の治療を行うこともあるので大抵が1泊2日、もしくは2泊3日の入院になります。その他の検査は外来で行います。
検査入院の費用
費用は入院期間によっても変わってきますが、一般的な2泊3日の入院で3割負担の人でだいたい6-9万円になります。
胸部レントゲンや心電図、血液検査だけでは4-5千円、カテーテル検査だけでは3万円くらいになりますが、その他にも診察料や点滴、投薬などに加えて部屋代などがかかります。
収入によっては、高額療養費の対象となることもあるので、自分が加入している協会けんぽや市町村などの健康保険団体へ確認してみてください。
まとめ
狭心症の疑いがあるようなら、早めに医療機関を受診して検査を受けるようにしましょう。放っておくと心筋梗塞になることもあります。
近所の診療所でも心電図やエコー検査をしてくれます。カテーテルはその先の検査になるので、まずは受診してみましょう。