あまり聞きなれない上咽頭炎という病気ですが、「のどが痛い」というと、この病気が疑わしいことが多くあります。上咽頭炎は何が原因で起こるのか? 今回はこのことについて調べてみました。
上咽頭の場所
口を開けて鏡で自分ののどを見ると、のどちんこと呼ばれる口蓋垂が正面に見えます。その周辺の目で見える部分を中咽頭といいます。
その中咽頭より上の部分を上咽頭、下の部分を下咽頭と呼びます。上咽頭は鼻の奥の突き当たりで鼻とのどの間の部分になります。
よく「鼻とのどの間が乾いてはりつくような感じがする」とか「ヒリヒリした痛みがある」という症状がある人がいますが、それは上咽頭炎の症状である場合が多くあります。
上咽頭炎の原因一覧
上咽頭炎の主な原因は大きく分けて「ウイルスや細菌に感染して起こる」場合と、「のどの乾燥によるもの」、「身体の免疫力の低下」の三つに分かれます。そのひとつひとつを詳しく見てみます。
①ウイルスや細菌に感染して起こる
風邪
風邪の原因であるウイルスが上咽頭について発症します。
鼻がのどに回る
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあると、細菌を含んだ鼻水がのどの方にまわって上咽頭について発症します。鼻水が多くなったり、ドロっとしていると上咽頭に痛みや違和感が出てきます。とくに寝ている間に多くみられます。
②のどの乾燥によるもの
鼻やのどの粘膜には繊毛と呼ばれる細かい毛のような組織があります。この繊毛は鼻や口から侵入した細菌やウイルスなどの異物を身体の外へ排出する働きがあります。
普段は常に粘液が分泌されているので異物を押し流してくれています。しかしこの部分が乾燥してしまうと、粘液が減って繊毛の本来の働きが弱まり、細菌やウイルスなどが上咽頭につきやすくなってしまうのです。
のどの乾燥を防ぐためには水分の補給が大切になります。乾燥している時期は、こまめに水分と摂るようにしましょう。
③身体の免疫力の低下
寝不足が続いたり無理をして疲れやストレスがたまってしまうと、身体に備わっている免疫力が低下してウイルスや細菌に感染しやすくなります。上咽頭には多数のリンパ組織が存在しています。
普段は外から侵入してくる外敵を身体の深い部分に入り込まないようにガードしていますが、免疫力が低下するとこの働きが弱まり、ウイルスや細菌に負けてしまって上咽頭などで炎症を起こしてしまい病気が発症するのです。
まとめ
上咽頭炎は自分で判断することが難しいため、専門医で診てもらうことが回復の近道になります。耳鼻咽喉科などに受診すると、のどの奥の方まで診ることができるので鼻とのどの間がおかしいときは、早めに受診することをおすすめします。
