
非常に多彩な遺伝子型を持ち、完全に予防することが難しいアデノウイルスは、文部科学省によって、感染後の対応などが定められています。どのような対応をしていくのが望ましいのか解説していきます。
アデノウイルスとは
アデノウイルスは、現在でも新しい遺伝子型が発見されるほど、非常に多彩な型を所有しており、その数は50以上に登ります。
遺伝子型によって引き起こされる症状にも違いがあり、その症状に合わせて服用する薬を処方してもらう必要があります。
最も多い症状は、40度近い高熱と喉の痛み、腫れ、下痢などを伴う「咽頭結膜熱(プール熱)」です。5日から7日の潜伏期間を経て発症し、発症後10日ほどで症状が治まっていきます。
感染が多く見られるのは免疫力が比較的低い子供です。また、感染力の強さから、学校保健法や文部科学省などによって対応方法が定められているウイルスです。
保育園への対応方法
医療機関を受診したときに、アデノウイルスに感染していることが分かった場合、すぐに保育園に連絡をしましょう。集団感染の恐れが非常に高く、発症していなくても人から人へと容易に感染していくためです。
大人の場合、感染していても発症することがない場合もあり、無自覚にアデノウイルスのキャリアになってしまうこともあります。
その観点からも子供を通わせている保育園に連絡を入れる必要があります。細かい対応については、保育園により違いがあるので、そのときに必要なことを確認しておきましょう。
登園までの期間
アデノウイルスの症状が治まってから2日後に登園することが「学校保健法」などによって定められています。場合によっては2日待たなくても登園することができますが、「症状により感染の恐れがないこと」が条件です。
症状が治まったという判断は、医師が行なう必要があるので、必ず病院で診察を受けるようにしましょう。保育園によっては診断証明書を求められることがありますので、登園前に保育園に必要書類を確認しておきましょう。
最後に
アデノウイルスは「プール熱」と呼ばれていることから分かる通り、春から夏にかけて活性化する傾向があります。
しかし、一年中感染する恐れがあるウイルでもあり、とくに冬には風邪の原因ウイルスの一つに数えられています。多彩な遺伝子型から特効薬も完全な予防も非常に難しいものとなっています。
国立感染症研究所では、手洗いやうがいでも、ある程度はアデノウイルスの感染を防ぐことができるとされています。他のウイルスに感染させないためにも、普段から手洗い・うがいを心がけるようにしていきましょう。