
年末頃から中南米を中心に流行しているジカ熱(ジカウイルス)。数年前に日本でも流行したデング熱と同様に蚊を媒介するウイルスとして注意が促されています。今回は、ジカ熱の症状や日本で流行する可能性についてまとめていきます。
ジカ熱(ジカウイルス)の症状
ジカウイルスは、1947年にアフリカのウガンダで初めて確認されたウイルスです。ヤブカを媒介にして感染し、感染すると5人に1人の割合でジカ熱を発症します。
ジカ熱の主な症状は、発熱や頭痛、発疹、関節痛、結膜炎、筋肉痛などです。ひどい風邪やインフルエンザと似ているため、ジカ熱に感染したことに気づかないこともあります。
ただし、妊婦が感染すると非常に危険で、100人に1人の割合で胎児が小頭症を発症するとされています。(実際にブラジルでは、ジカ熱が流行してから小頭症の子供の数が前年の25倍になったという報告もあります。)
また、小頭症以外にも、ギラン・バレー症候群という神経障害の発症にも関係しているのではないかと言われています。
現時点で、有効なワクチンや治療法は確立されておらず、発症した場合には対症療法によって治療が進められます。
日本で流行する可能性
ジカ熱は、昨年の10月頃にブラジルで流行しはじめ、その後は中南米を中心に感染が拡大していました。現在では、中南米を遠く離れたヨーロッパ諸国や中国などでも感染者が確認されています。
まだ、日本で感染者が出たわけではありませんが、旅行者を通じて日本に持ち込まれる可能性は十分にあります。
特に今年は、リオデジャネイロオリンピックが開催されるということもあり、中南米への渡航者が増加することが予想されます。日本での感染者がいないからといって油断は禁物です。
感染を予防するには?
ジカ熱は、ヤブカ(蚊)を介して感染します。ですので、蚊に刺されないのが最も効果的な予防法だと言えます。ここでは、蚊に刺されないための工夫を紹介しておきます。
長袖・長ズボンを着用する
肌の露出が多ければ多いほど、蚊に刺されうる面積は広くなります。できるだけ長袖・長ズボンを着るようにしてください。また、服の上から虫除けスプレーをかけるのも効果的です。
虫除けスプレーを使う

ヤブカ除けに効果の有効成分には、ディートやピカリジン、レモンユーカリなどがあります。虫除けスプレーを選ぶ際には、これらの成分が配合されたものを選ぶようにしましょう。(画像の虫除けスプレーにはレモンユーカリが含まれています。)
容器に溜まった水は捨てる
蚊は植木鉢やバケツなどに溜まった水で繁殖することがあります。ですので、ベランダや庭にある容器には水を溜めないようにしてください。
まとめ
ジカ熱は、デング熱のときと同様に日本でも感染者が出る可能性があります。特に妊娠中の方が感染するとお腹の子供に影響が出てしまいます。ですので、妊婦の方はできるだけ注意するようにしてください。